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福島弘和の代表作と言っても過言ではない名作!
①事実に基づいた曲で内容には非常に重いものがありますが、教育的観点からも是非取り組んでいただきたい作品。
② 冒頭2小節間のピアノにこの曲のキーワード「海」が込められています。
③クラリネットソロの跳躍に注意。少ないソロは大変重要な意味を持っています。大切に演奏したい部分です。
楽曲詳細情報
- 作曲
- 福島弘和(Hirokazu Fukushima)
- 演奏時間
- 8分(約)
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- B♭Clarinet
- Trp.最高音
- 1st:High C / 2nd:G / 3rd:Des
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe
- Bassoon
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3 (div.)
- Bass Clarinet
- Soprano Saxophone
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trupet 1 , 2 & 3 (div.)
- Horn 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp
- Piano
- Timpani
- Percussion ※5 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- 4 Tom-toms
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Tambourine
- Wind Chime
- Chimes
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
- (opt. Crotales)
楽曲解説
アメリカの画家のベン・シャーンが、アメリカによるマーシャル諸島沖のビキニ環礁で水爆実験を行った際に、たまたま、マグロ漁でそこに居合わせ、被爆してしまった第五福竜丸を題材に描いた「ここが家だ」と言う絵本に出会ったのがきっかけでこの曲を作曲しました。
その本には「この出来事を人々は忘れない、しかし忘れるのをじっと待っている人たちもいる。」と言う様な文章があり、音楽で福竜丸の事実を忘れさせない事へのきっかけになれたらと思い作曲しました。「ラッキードラゴン」とは、絵本の中の一枚の絵に付けられた題名から取らせていただきました。また、英題は「忘れてはならいない記憶」と言う意味に命題させていただきました。
途中までは事実になぞった表現で、後半の明るくなった部分は、船の魂である福竜が船体から離れ、本当の意味での「ラッキードラゴン」となって天に昇って行くイメージで作りました。
この曲を吹奏楽コンクールなどで、若い方達が接すれば、少なからずこの出来事や今も続いている核実験など考え感じてもらえると思います。そしてその演奏を聴いてくださったお客様も何かを感じていただけると思います。そうやって「忘れてはならない」輪が少しず広がって行くと望んでおります。
(福島弘和)
*語り付きの楽譜については著作権の関係で出版いたしておりません。あらかじめご了承願います。