宅配スコア閲覧
日本のお囃子と韓国朝鮮音楽の癒合!
①難易度の高い作品で内容的にも深い解釈が必要です。
②独特な民族打楽器が彩を加えています。オプション打楽器を使用する場合は奏法など研究してください。
♪詳細情報♪
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:5
主なソロパート: Picc. / Ob. / A.Sax.
Trp最高音:1st:A / 2nd:G / 3rd:F / 4th:F
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
1st & 2nd Flutes
Oboe
Bassoon
Clarinet in E♭
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭
1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
1st Trumpet in B♭
2nd Trumpet in B♭
3rd Trumpet in B♭
4th Trumpet in B♭
1st & 2nd Horns in F
3rd & 4th Horns in F
1st Trombone
2nd Trombone
3rd Trombone
Euphonium
Tuba (div.)
String Bass (div.)
(doub. 拍子木 (or Whip))
Japanees Percussion 1
Suspended Cymbal
Tam-tam
Wind Chimes
鉦 (or Hi-hat Cymbal/
Suspended Cymbal)
Xylophone
Tubular Bells
Janggu (チャンゴ Korean two sided Drum or Congas)
Triangle
Book (プク or Bass Drum)
or Tam-tam)
Kkwaenggwari (ケンガリ Korean small gong
or Suspended Cymbal)
♪楽曲解説♪
この作品は、大阪のキャッスルウインドアンサンブル(以下CWE)主催公演
「活惚れ - KAPPORE2016 -」(CWE&大阪朝鮮吹奏楽団合同演奏会)の記念委嘱曲として作曲、2016年7月に開催された同演奏会にて両楽団合同で初演されました。
CWEからは「天神囃子」、大阪朝鮮吹奏楽団からは朝鮮半島のリズム体系である「チャンダン(中でも特に3拍子系)」をお題にいただき、それらの融合を今回のテーマとして作曲しました。この両者の地に根ざした伝統的なリズムは、聞こえた瞬間に人々を熱狂させる魅惑のリズムです。私は、ただ単にこれらを並べたリズム遊びや紹介になるのではなく、この両者の持つエネルギー、生命力、躍動感、熱気そのものを融合、表現したいと思いました。
天神囃子は大阪の天神祭、及び大阪一帯で耳にするお囃子で、神事である祭の主役です。チャンダンも五穀豊穣を願い打ち鳴らされる「風物(プンムル)」がそのルーツの代表です。
両者とも天、神、宇宙に向かい打ち鳴らされます。打ち鳴らす人々はというと、両者ともこの大地で大いに賑わい生命力を爆発させます。
このことからタイトルは、天地に於いて響きと生命(歓び)がそれぞれ「交」わる、としました。
天と地、祭囃子とチャンダン、日本とコリア、CWEと大阪朝鮮吹奏楽団、そして舞台と客席、これらは二極構造ではなく、宇宙のもとに交わる共同体としてこの音楽の中で不可分に交わります。
楽譜には、日本の打楽器3種と韓国朝鮮の打楽器4種が登場します。それぞれに一般的に使用される打楽器をオプション記載していますが、それらのオプション楽器の場合も、できるだけ元の民族打楽器の特性や打法、音量や音色を研究されることをお勧めします。特に、チャンゴのオプションとしてのコンガは、チャンゴがそうであるように両手に持つバチが違います。できるだけ音色の差が出る方が良いかと思います。スティック(竹バチだと尚良)の方は、打った後跳ねずに縁を叩きつけるような打法で、乾いた音のイメージです。チンのオプションとしての銅鑼は、音が深くてよく伸びるものが良いかと思います。
(朴 守賢)