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楽曲詳細情報
- 作曲
- 後藤 洋(Yo Goto)
- 演奏時間
- 8分00秒 (約)
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- Bass Cl. / Contra B. Cl.
- Trp最高音
- 1st:High B♭ / 2nd:F / 3rd:F
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo (doub. 3rd Flute)
- 1st Flute
- 2nd Flute
- 1st Oboe
- 2nd Oboe
- (doub. English Horn)
- 1st Bassoon
- 2nd Bassoon
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭(div.)
- 2nd Clarinet in B♭(div.)
- 3rd Clarinet in B♭(div.)
- Alto Clarinet in E♭
- Bass Clarinet in B♭
- Contrabass Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭(div.)
- 2nd Trumpet in B♭
- 3rd Trumpet in B♭
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- 3rd Trombone
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp
- Timpani
- 1st Percussion
- Snare Drum
- Tom-tom
- 2nd Percussion
- Bass Drum
- 3rd Percussion
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Glockenspiel
- 4th Percussion
- Crash Cymbals
- Crotales
- Xylophone
- 5th Percussion
- Vibraphone
- Marimba
楽曲解説
この作品は、2011年春に石川県金沢市で開催された“ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2011”における石川県高等学校選抜吹奏楽団の公演のために作曲され、同年5月3日、石川県立音楽堂において幸正勤也氏の指揮で初演されました。
この年の“ラ・フォル・ジュルネ金沢”のテーマは『ウィーンのシューベルト』。このテーマに添って、音楽祭の期間中はシューベルトのさまざまな作品が演奏され、高校選抜吹奏楽団もシューベルトに因んだ曲をプログラムに加える必要がありました。しかし、ご存じのとおりシューベルトは吹奏楽の作品を遺してはいません。そこで、シューベルトの音楽を題材とした新しい吹奏楽作品を私が作曲することになりました。実は、“ラ・フォル・ジュルネ金沢2009”の際にも、その年のテーマ作曲家だったベートーヴェンに因み、ピアノ・ソナタ《月光》のモティーフを用いて《ファンタズマ・ルナーレ:月光の中の幻影》という作品を書いています。
《魔王のための夜曲》というタイトル、そして「シューベルトの歌曲によるシンフォニック・バンドのための幻想曲」という副題が示しているように、この作品は有名な歌曲《魔王》を題材にしています。
言うまでもなく、シューベルトの音楽の様式と現代の吹奏楽の表現とはかなりの距離があります。したがって私は歌曲の編曲版を作るのではなく「熱病におかされた小さな男の子が父と共に馬に乗って疾走する間に死の世界に誘う魔王の幻影を見て、最後には息絶えてしまう」という《魔王》(ゲーテ作詩)の恐怖と幻想の世界を、シューベルトの音楽を素材にして、しかしシューベルトの音楽から遠い世界の響きで再創造することを意図しました。また、作曲家としての私の関心は、異なる音楽の同時進行や、ある音楽に突然別の音楽が割り込むことで生じる「時間と空間の重層的な構成」にあり、この作品でも《魔王》の有名なピアノ伴奏の音型や歌の旋律の一部に加え《セレナーデ》,《野ばら》,《アヴェ・マリア》など、シューベルトの他の歌曲の断片の引用、交錯によって、聴き手を幻惑させることをこころみています。
この楽譜は初演後に一部手を加えた改訂版で、こちらは同年11月に金沢市立工業高等学校吹奏楽部によって初演されました。
(後藤 洋)













