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ラヴェル作品の中でも、最も技巧的作品のひとつ!
①オーボエ、イングリッシュホルン、ファゴットに重要なソロがあり、実力派バンド向け!
②劇的な変化をするこの曲はダイナミクスのバランスに注意しドラマチックに演奏したい。
楽曲詳細情報
- 作曲
- モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)
- 編曲
- 小野寺真 (Makoto Onodera)
- 演奏時間
- 7分45秒(約)
- グレード
- 5
- 調性
- 原調(d:-D:)
- 主なソロパート
- Ob. / Eng.hrn. (or A.Sax.) / Bsn. / B♭Cl. / A.Sax.
- Trp.最高音
- 1st / Gis 2nd / Fis 3rd / Des
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo (doub. Flute)
- 1st Flute
- 2nd Flute
- Oboe
- English Horn in F (opt.)
- Bassoon
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭ (div.)
- 2nd Clarinet in B♭ (div.)
- 3rd Clarinet in B♭ (div.)
- Bass Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- (doub. Alto Saxophone in E♭)
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭ (div. opt.)
- 2nd & 3rd Trumpet in B♭
- 1st & 2nd Horn in F
- 3rd & 4th Horn in F
- 1st & 2nd Trombone
- 3rd Trombone
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp (opt.)
- Timpani
- 1st Percussion
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Marimba
- 2nd Percussion
- Tambourine
- Marimba
- 3rd Percussion
- Snare Drum
- Triangle
- 4th Percussion
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Crotales
- 5th Percussion
- Tambourine
- Castanets
- Xylophone
- 6th Percussion
- Bass Drum
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Marimba
楽曲解説
「道化師の朝の歌」は1905年に作曲されたピアノ組曲「鏡」の中の一曲。ラヴェル自身はこの「鏡」のことを「1905年の《鏡》は私の和声法の発展の上では非常に顕著な変容を示している作品なので、これまで私の作曲法に慣れていた音楽家たちをまったく驚かせてしまうようなピアノ曲集となった」と後に述べている。
ラヴェルがスペインを好み、何度も作曲の題材としたことはよく知られている。この「道化師の朝の歌」も「鏡」の中で唯一「Alborada del gracioso」とスペイン語でタイトルがつけられており、曲の随所にスペイン風のリズムや民謡風のメロディーが現れ、スペイン風の情緒に満ちた作品となっている。
さて、ラヴェルは「道化師の朝の歌」を、作曲から13年後の1918年に管弦楽に編曲した。そのオーケストレーションは、元からオーケストラ化するために作曲したのではないか、とさえ思われるほどの巧みなもので、管弦楽の魔術師とも言われたラヴェルの技術が最高の形で現れていると言えるだろう。
この吹奏楽編曲は札幌・宮の森中学校の委嘱で2014年に編曲。今回の録音と出版に際し、編成も含め加筆・訂正が加えられている。
(小野寺真)