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楽曲詳細情報
- 作曲
- モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)
- 編曲
- 小野寺真 (Makoto Onodera)
- 演奏時間
- 約10分55秒 (約)
- グレード
- 4
- 楽曲構成
- 前奏曲 Prelude [3:25]
メヌエット Menuet [4:20]
リゴードン Rigaudon [3:10] - 調性
- [前奏曲]原調(e:) [メヌエット]原調(G:) [リゴードン]原調(C:)
- 主なソロパート
- Fl. / Ob. (or Fl.,B♭Cl.) / B♭Cl. / A.Sax. / T.Sax. / Trp.
- Trp.最高音
- 1st:G / 2nd:E
- 最少演奏人数
- 19名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Flute 1 (doub. Piccolo)
- Flute 2
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- B♭Clarinet 1 & 2
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 (doub. Flugel Horn)
- Trumpet 2
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Percussion ※3 players~
- Timpani
- Snare Drum
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
- Tam-tam (opt.)
楽曲解説
ドビュッシーとともにフランス印象主義の作曲家として分類されることの多いラヴェル(1875-1937)。初期の作品はドビュッシーの影響が強くみられるものの、次第に古典的な形式に立脚するようになる。その典型的な、そして集大成といえるのが、この「クープランの墓」だろう。
ラヴェルはフランス・後期バロックの作曲家フランソワ・クープラン(1668-1733)を非常に尊敬しており、クープランや彼の時代のフランス音楽を礼賛するため、当時の舞曲組曲を範として、この作品を1914年に書き始めた。しかしすぐに第1次世界大戦が勃発。そこに最愛の母の死も重なり、作曲はなかなか進まず、結局1917年に完成する。原曲は6曲からなるピアノ組曲で、それぞれの楽章には「・・・の追憶に」と記されており、第1次大戦で戦死した友人たちへ捧げられている。その後、6曲の中から「フーガ」「トッカータ」を除く4曲がラヴェル自身によって1919年に小編成オーケストラへと編曲された。
この吹奏楽用の編曲は、元々は木管アンサンブルのために2度(2009年と2014年)アレンジした編曲を、今回の出版と録音のために小編成吹奏楽用に再編曲したもので、オーケストラ版から「フォルラーヌ」を除いた3曲で構成されている。基本的にはオーケストラ版を編曲の底本としているが、オーケストラ版では木管、特にオーボエに高度な技術と比重がおかれているため、ピアノ版も参考にしながら、小編成吹奏楽として効果的に響くよう再構成されている。
(小野寺 真)