ルネサンス後期からバロック初期に活躍したブレイドの舞曲から5曲をセレクトし作品。
楽曲詳細情報
- 作曲
- W. ブレイド(William Brade)
- 編曲
- 小野寺 真(Makoto Onodera)
- 演奏時間
- 約6分00秒
- グレード
- 2.5
- 編成
- フレキシブル
- 販売形態
- 販売楽譜(スコア+パート譜)
- Part 1 練習用音源
- Flute
- Oboe
- Clarinet in E♭
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Trumpet in B♭
- Part 2(opt.) 練習用音源
- Flute
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Trumpet in B♭
- Part 3 練習用音源
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Trumpet in B♭
- Part 4(opt.) 練習用音源
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Horn in F
- Part 7 練習用音源
- Bassoon
- Bass Clarinet in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- Tuba
- Percussion(opt.)
- Renaissance Tenor Drum or Tom-tom
- Tambourine
楽器編成
楽曲解説
ウィリアム・ブレイド(William Brade 1560-1630)はイングランド出身の作曲家、ヴァイオリニスト、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で、おおよそルネサンス後期からバロック初期に活躍しました。
ブレイドのイングランド時代についてはほとんどわかっておらず、1590年頃にドイツに渡り、ブランデンブルク辺境伯の宮廷オーケストラのヴァイオリニストとして活動していた頃から初めて記録に現れます。その後、デンマーク・コペンハーゲンのクリスチャン4世の宮廷や、ビュッケブルク・ホルシュタイン=シャウムベルクのフレゼリク3世の宮廷、マクデブルク大司教の宮廷楽長など、様々な職を歴任しています。
さて、ブレイドの活動した当時のドイツでは、自国の音楽語法に海外の音楽様式を取り入れ、大きく発展しようとしていました。1609年にハンブルクで出版したブレイドの作品集では、母国イングランドの作曲家であるJ.ダウランドやP.フィリップス、W.バード等の様式を取り入れてその音楽語法を紹介し、その後ブランルやヴォルタ等の、当時ドイツではなじみの薄かった舞曲も紹介しています。
(1612年には同じくドイツで、フランス舞曲を紹介した有名な舞曲集「テルプシコーレ」(M.プレトリウス)が出版されており、当時のドイツの音楽状況が想像できます。)
今回のフレキシブルアンサンブルのための編曲では、ブレイドの舞曲から
王のイントラーダ
スコットランド舞曲
コランタ
2つのアルマンド
の5曲で構成されています。
(小野寺 真)