楽曲詳細情報
- 作曲
- 江原大介(Daisuke Ehara)
- 演奏時間
- 7:30
- グレード
- 3.5
- 主なソロパート
- Fl. / Cl. / A.Sax. / T.Sax. / Trp. / Trb.
- Trp.最高音
- 1st:G / 2nd:E
- 演奏最少人数
- 15名
- 1st Flute
- 2nd Flute (doub. Piccolo) (option)
- Oboe (option)
- Bassoon (option)
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭ (option)
- **Clarinet in B♭ (Alternative 2nd Alto Saxophone in E♭)
- Bass Clarinet in B♭ (option)
- Soprano Saxophone in B♭(option)
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭(option)
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 1st Horn in F
- 2nd Horn in F (option)
- 1st Trombone
- 2nd Trombone (option)
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (option)
- Timpani (option)
- Nagado-daiko (長胴太鼓)
- 1st Percussion
- Shime-daiko (締太鼓)
- 4 Toms
- Vibraphone
- 2nd Percussion
- Bass Drum
- Kagura-suzu (神楽鈴)
- Wind Chime
- Glockenspiel
- 3rd Percussion
- Hyoshigi (拍子木)
- Suspended Cymbal
- Finger Cymbal
- Marimba
楽器編成
**Clarinet in B♭(Alternative 2nd Alto Saxophone in E♭)は 2nd Alto Saxophone in E♭がいない場合のみ演奏
楽曲解説
蒼翠幻想 ~千の想いとともに~は、2024年に雲仙市立小浜中学校吹奏楽部の委嘱により作曲、同校の全日本吹奏楽コンクール自由曲として初演されました。1人ずつの個性が活かせるように作曲しました。曲名は「そうすいげんそう」と読む創作の言葉となりますが、自然豊かな小浜の土地を表しています。この曲では自然や心象風景など様々なものを思い描いていますが、大きなテーマとして精霊流し(しょうろうながし)と呼ばれるお盆の頃に行われる行事などをイメージしています。家族が故人の霊を弔うために手製の船をひきながら街中を歩き、極楽浄土へと送り出すという行事です。掛け声や爆竹を鳴らすなど、華やかな一面もあり、その様を曲の後半のアイディアとしても取り入れています。曲は3つの楽章から成り、Ⅰ.緑、Ⅱ.想、Ⅲ.魂と名付けられており、それぞれの楽章は休みなく続けて演奏されます。曲調の異なる3つの楽章で、場面転換をしながら曲は進んでいきます。Ⅰ.緑 では、長崎県の自然、そして温泉で有名な小浜の地熱、美しい景色などをイメージしています。Ⅱ.想 は記憶を辿る旅のようなものです。精霊流しで言えば、家族が故人との過ごした日々を思い出し、街を練り歩きますが、それぞれの記憶や想いを表すような、穏やかな楽想となっています。Ⅲ.魂 はお祭りのように華やかな音楽です。精霊流しでは大きな音や掛け声で故人を弔いますが、この楽章はそこから着想を経ています。立ち止まらずに、未来へと進むような音楽を作ろうと思いました。作曲者の意図もありますが、あとは演奏者や聞き手によって自由に思い描いて頂ければと思います。
これまでに雲仙市立小浜中学校吹奏楽部委嘱作品として「村雨」(2022年)、「月影の花~ウンゼンツツジに寄せて~」(2023年)があり、今作の「蒼翠幻想 ~千の想いとともに~」はそれらに続く3作目です。
(江原大介)