♪詳細情報♪
編曲:建部知弘(Tomohiro Tatebe)
演奏時間:8分30秒(約) I. マーチ[2:30] II. エア[3:30] III.リール[2:30] (約)
グレード:--
主なソロパート:T.Hrn. /Sop.cor. /Perc.
Trp.最高音:Sop.Cor.:High H / SoloCor.:High H / Rep.Cor.:High H
編成:ブラス・バンド(金管バンド)
▼楽器編成▼
Solo Cor.
Rep. Cor.
Cor. 2&3
Fl. hrn.
Hrn. 1,2&3
Bar. 1&2
Trb. 1,2&3
Euph.
E♭Bass
B♭Bass
Perc.1
Vib.
S.Dr.
Sus.Cym.
Vib.
Finger Cym
Tenor Dr.(Low T-tom)
Sus.Cym.
2 Bass T-tom
Floor Tom(Small B.Dr.)
♪楽曲解説♪
もはや説明の必要のないくらいに、吹奏楽のみなさんにはたくさん演奏していただいているおなじみの曲(書いた人間にとってこれほど幸せなことはありません!ありがとうございます!)。今回は、そのブラスバンド版です。
本来の意味でのブラスバンド、いわゆるブリティッシュ・スタイルの金管バンド(トロンボーン以外の楽器をA. サックスの発明したサクソルン属で統一)の歴史は160年と古く、その特徴的な編成から生まれるサウンドは独特の魅力に溢れ世界中に多くのファンがいます。
また、レパートリーとしても古くから、イングランド・スコットランド民謡やアイルランド民謡が演奏されていて、私がこの「ケルト民謡による組曲」を書く切っ掛けにもなりました。そういう意味では、ちょっとした「里帰り」と言えるかもしれません。
全体のサイズや調性は吹奏楽版と同じですが、編成や楽器の音域、音色等が吹奏楽とは根本的に違いがありますので、自分なりにブラスバンドによる「ケルト」として改編しました。その点では、必ずしも吹奏楽版のイメージとは重ならないかもしれません。
《演奏上の注意》
音色のブレンド感や美しさが、ブラスバンドの特徴的な魅力の一つでもありますが、各声部を担当する楽器の「本来の音色」もとても魅力的です。それらの各楽器の音色をなるべく活かせるように意識して改編しました。
部分的には音域が高かったり、逆に必ずしもその楽器のベストソロ音域ではない低い音を使っている場合もありますが、意図的にそのようにしてあります。特に高い音域についてはコルネット属はかなりきつい部分もありますが、分担したり部分的にオクターブにするなど工夫をしてみてください。
またオーケストレーション上、場所によって吹奏楽版とは声部のバランスをかなり変えている箇所がありますが、これも、その声部を強調するために敢て変えていますのでバランスの配分に留意してください。
(建部知弘)