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楽曲詳細情報
- 作曲
- ケルト民謡
- 編曲
- 建部知弘(Tomohiro Tatebe)
- 演奏時間
- 7分45秒(約)
1.マーチ [2:30] 2.エア [3:35] 3.リール [2:30] - グレード
- 3
- 主なソロパート
- Picc.
- Trp.最高音
- 1st:A / 2nd:Fis / 3rd:D / Cor1:A / Cor2:D
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe 1
- Oboe 2 (doub. English Horn)
- Bassoon 1 & 2
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3 (all div.)
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 , 2 & 3
- Cornet 1 & 2
- Horn 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium (div.)
- Tuba
- String Bass
- Harp
- Timpani
- Percussion ※6 players~
- Snare Drum
- Field Drum
- Tenor Drum
- (or Low Tom-tom)
- Bass Tom (or Small B.Dr.)
- Floor Tom (or Small B.Dr.)
- 2 Bass Tom-toms
- Suspended Cymbal
- Finger Cymbals
- Tam-tam
- Castanets
- Glockenspiel
- Vibraphone
楽曲解説
ケルトとは、ヨーロッパ中部で発祥したとされる民族をいい、ヨーロッパの農耕民族を征服後、現在のアイルランドへも移動し、先住民族を統合したいわゆるケルト文化を創り上げた。その独特な文化と民族性は現在でも世界各地にその影響をとどめている。その音楽に特徴的に用いられる旋法は、日本の童歌や童謡などに見られるものとよく似ており、いくつかの日本語の歌詞をともなう楽曲(代表的なものは「蛍の光」)が古くから日本のものと思い込まれてきた理由はそこにあると言えよう。それらの音楽は日本人にとって「郷愁」や「憧憬」を抱かせる魅力にあふれている。
この組曲は、アイルランドに古くから伝承されている音楽の中から3曲を選び、吹奏楽のための組曲として再構成したものである。
1曲目の「マーチ」は典型的はアイリッシュ・トラッド・マーチで、遅めの6/8拍子。特徴のあるアクセントを伴うドラム・マーチに導かれ、イーリアン・パイプ(バグ・パイプの一種)のドローン管が響きわたり、雄壮なマーチが展開する。
2曲目はアイルランドの第一国語であるゲール語で「黄色い村の門」という題名のついた、美しい郷愁を誘う「エア」。原曲ではアイリッシュ・ハープにのってフィドルやイーリアン・パイプが切々と歌い上げるが、ここではファイフのイメージでピッコロが素朴な歌を奏でている。
3曲目は「リール」。リールとはテンポの速い舞曲のことで、いわゆるアイリッシュ・ダンスの音楽。終始速いテンポの中に2拍子と6/8拍子のリズムが混在する激しい踊りで一気にコーダへとなだれ込む。
(建部知弘)