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♪詳細情報♪
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:3.5
主なソロパート:特になし
Trp.最高音: 1st / B♭ 2nd / Es
最少演奏人数:22名(工夫次第ではそれ以下の人数でも演奏可能)
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
Flute 2 (doub. Piccolo)
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
B♭Clarinet 1 , 2 & 3
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Horn 1
Horn 2 (doub. Ocean Drum)
Trombone 1
Trombone 2
(doub. Ocean Drum)
Euphonium
Tuba (doub. Ocean Drum)
String Bass (opt.)
Bass Drum
4 Tom-toms
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Gong
3 Triangle (High, Mid., & Low)
Wind Chimes
Claves (or Wood Block)
Ratchet
Glockenspiel
Chimes
♪楽曲解説♪
この作品は千葉県市川市立新浜小学校吹奏楽部の顧問である田川伸一郎先生より委嘱を頂き、2002年4月に完成しました。作曲にあたって「《輝きの海へ》というタイトルで「キラキラと輝く朝の海」「荒れ狂う嵐の海」「優しく包み込むような雄大な海」を表現してほしい。同時に子供たちが多くの困難をも乗り越え、希望のある未来へと向かってほしい」というメッセージを込めるよう頼まれました(詳細は私のHPをご覧ください)。
作曲に取り組む前、練習の見学に伺い田川先生の子供たちに対する多くの愛情、それに応えるべく子供たちの熱心な眼差しに触れたことで、私は心より気持ちを込めてこの作品を書かせて頂くことができました。同作品は前述の通り、親しみやすいテーマになっています。今後は中学・高校生をはじめ多くの吹奏楽団に演奏して頂けましたら何よりの喜びです。
田川伸一郎先生指揮、市川市立新浜小学校吹奏楽部は本年度、吹奏楽コンクールの自由曲として《輝きの海へ》を演奏。東関東代表として第二回東日本学校吹奏楽大会に出場し、金賞を受賞しました。又、平成14年度TBSこども音楽コンクールでは文部科学大臣奨励賞〔全国1位〕を受賞しました。〔2003年 21世紀の吹奏楽 第6回“響宴”プログラムノートより〕
■ 小編成改作版(2007)に寄せて/八木澤教司
2003年春「輝きの海へ」の原典版はブレーンよりレンタル(※)が開始されました。新浜小の子供たちだけではなく全国各地の多くのバンドに演奏して頂ければという、田川先生のご厚意と願いもあり実現できました。この楽譜のレンタルによって当時、新人であり吹奏楽界の現状はほとんど知らない私は、全国各地の熱意ある先生方や生徒さん達の真剣な表情に直接触れる機会に恵まれました。この多くの出会いが私の励みとなり、教育現場の現状や作曲家の使命感などを強く考えるきっかけにもなりました。
現場に出れば出るほど「輝きの海へ」を少人数で演奏したいという多くの声が直接聞こえてくるようになりました。しかし、私のデビュー作とも呼べる作品でもあり、何よりも田川先生と新浜小の想い出がいっぱい詰まったこの曲を、現場が求めているからという理由だけで簡単に小編成版の制作をしても良いものだろうか?これは私にとってこれまで自問自答してきた問題でもありました。
しかし、コンクールの審査などを通して、原典版を工夫して十数人で演奏している団体を年々見かけるようになりました。そして、指導に伺った際にバンドの状態(人数)に合わせて現場で音を書き変えている自分もいました。原典版自体を大切にするのも重要なことですが、人数が足りずに不完全な状態で演奏されていて本当に良いのだろうか?又、物理的に音楽として成り立たない状態で、教育現場の生徒さんたちにとって良いのだろうか?私はこのように作曲家というよりは、むしろ指導者の立場で考えるようになっていきました。
本年、新浜小から転勤になられた田川先生にもご相談した結果、人数が少なくても「輝きの海へ」を演奏したい!と思っている生徒さんたちの気持ちを1番に考えることを心に決め、この小編成改作版を制作する運びになりました。新しい「輝きの海へ」の世界をより多くの皆さんに親しんで頂けましたら幸いです。 さて、このヴァージョンは単に“小編成”にしただけではありません。音を全て一から創り直し、これまでの現場経験を生かし必然の小編成を意図したものにしました。
● 原典版とは主に下記の4点が異なります。
(1)最低23人で演奏可能(工夫次第ではそれ以下の人数でも演奏可能)。
(2)全面的なオーケストレーションの変更により、演奏グレードを易しくし、演奏しやすくなった。
(3)表情記号やテンポ変化などを原曲より詳しく表示し表現の可能性を出した。
(4)編成
※ブレーン・レンタル・コレクションは、2023/9/1より【ライセンス楽譜】に移行。