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♪詳細情報♪
演奏時間:8分15秒(約)
グレード:4.5
主なソロパート: Flute / Tuba
Trp.最高音:1st:A / 2nd:F / 3rd:F
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
Flute 1 & 2
Oboe
Bassoon
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1 , 2 (div.) & 3
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Horn 1 , 2 , & 3
Trombone 1 (div.), 2 & 3
Euphonium (div.)
Tuba (div.)
String Bass
Snare Drum
Bass Drum
4 Tom-toms
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Hi-hat Cymbal
Tam-tam
Triangle
2 Wood Blocks
Whip
Wind Chime
Claves
Japanese Claves (拍子木)
(or Claves)
Mokusho (木鉦)
Glockenspiel
Xylophone
Vibraphone
Marimba
Chimes
♪楽曲解説♪
神奈川県・海上自衛隊横須賀音楽隊からの委嘱で2014年3月に作曲、同年6月27日(ふれあいコンサート2014・よこすか芸術劇場)にて初演されました。
テーマは海、平和の護りとし、曲中や冒頭部分には海SEAの音群(S→es、E→e、A→a)が旋律として使われています。冒頭(序奏)は、主に打楽器アンサンブルで構成しました。
静寂な緊張感を維持し、その後Bからは、雰囲気を大きく変え拍感がはっきりした旋律が始まります。クラリネット・マリンバ・アルトサックスの、一糸乱れぬ動きは聞かせどころでもあり、テクニック的にも難しい所ですので、部分的な練習が必要かと思われます。
各声部のそれぞれの動きを、テンポの中でどのように歌うか、色々と研究されてみるのも面白いのではないでしょうか。Hは、曲調としては明るい響きで書いていますが、聴き手にとっては、切なくもあり、暗くもあり、様々な印象を受けられるかもしれません。
この楽章にしかない雰囲気(ムード)を意識した音楽づくりが出来ると最高です。
Kの2小節目は、バンドの持つ音がダイレクトに表現される場所ですので、拘り、磨きあげたサウンドで、会場の空気を鮮やかに変えてください。Pは縦のラインで聞かせるところが多く、音の重なりによる躍動的な音楽が特徴です。
ドラマチックな旋律の中で、16分音符による動きは、歌いどころであり、ムード漂う箇所でもあります。その点を意識されると、更に堀の深い作品に仕上がるのではないでしょうか。
Uから再びSEAの音群による音楽で、エンディングをむかえます。
これまで私が手掛けてきた作品と異なり、喜怒哀楽がはっきりした曲で、時に神秘的に、エキゾチックに、悲しげに、壮大に、エネルギッシュに…等々、演奏者にとって様々な表情・表現が求められます。
時間をかけて曲に取り組んでいくうちに、バンドの個性を生かしたサウンドで『海峡の護り』が演奏出来ると思います。なお、工夫次第では、中編成でも演奏が可能です。
最後になりますが、多くの方に感謝し、この曲が末永く演奏される事を願っております。
素敵な海の音楽が届きますように!
片岡 寛晶