宅配スコア閲覧
喜歌劇からの新しいレパートリーの登場です!
①オペレッタらしいコミカルな旋律とワルツを取り混ぜた楽しい作品。
②ソロ楽器に比重が少ないので、どんなバンドにもお薦めです。
楽曲詳細情報
- 作曲
- パウル・リンケ(Paul Lincke)
- 編曲
- 小野寺真 (Makoto Onodera)
- 演奏時間
- 11分00秒 (約)(6分30秒にカットもできます)
- グレード
- 3
- 主なソロパート
- Oboe (or A.Sax.) / Glock. & Vib.
- Trp.最高音
- 1st / F 2nd / Es
- 演奏最少人数
- 20名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Piccolo (doub. Flute)
- Flute
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- E♭Clarinet (opt.)
- B♭Clarinet 1 & 2
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 & 2
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Piano (opt.)
- Percussion ※4 players~
- Timpani
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Wind Chimes
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Marimba
- Chimes
楽曲解説
作曲者パウル・リンケ(1866-1946)はドイツのオペレッタの作曲家。
「ベルリン・オペレッタの父」と呼ばれ、喜歌劇「ルーナ夫人」で使われている《ベルリンの風》は、ベルリンの非公式の市歌となっている。ベルリンの様々な劇場で活躍し、また自らの作品のためにアポロ出版を設立している。1941年にはベルリン市から名誉市民の称号が贈られた。
《ルーナ夫人》は、1899年に作曲され、ベルリンのアポロ劇場にて初演された。
物語の舞台はベルリンと月世界。当時の空を飛ぶ唯一の手段であった気球で、ベルリンの冒険家たちが月世界に行き、その世界の主人であるルーナ夫人に歓待されることから始まる恋物語。ルーナ夫人に魅惑されてしまった冒険家の一人であるシュテップケが、最後は月の王子がベルリンに残してきた恋人のマリーを月世界に連れて現れ、めでたく宇宙船でベルリンに戻るというストーリー。ベルリンに戻った冒険家たちが《ベルリンの風》を大合唱し幕を閉じる。
この吹奏楽のためのハイライトは今回のCD収録と出版のために編曲。
全曲から「メロドラマ」「祝祭行進曲」「がっかりしないで」「星に囲まれて」「特急気球の中で」「地球だってまだ美しい」「月にある宮殿なんて」「ベルリンの風」を選び自由に構成した。
原曲に近いイメージでアレンジしている部分もあれば、メロディーの一部分だけ使用して自由にアレンジしている部分もある。様々なオーケストレーションがされており、緩急を織り交ぜて楽しく明るいオペレッタらしさが楽しめる編曲となっている。
○カットについて
様々な演奏時間に対応できるよう、カットの案を提示しておく。一例として参考にしていただければと思う。
・楽譜上に指示があるもの
1)38小節目から63小節目 (1:25-1:47)
2)300小節目から355小節目 (9:13-10:07)
・楽譜上に指示がないもの
3)冒頭「Melodram」(1小節目から18小節目)をカット (0:00-0:45)
4)19小節目から86小節目をカット (0:45-3:24)
5)207小節目、1拍目頭の音まで演奏し、222小節目の1拍目裏(Hr.1&2、Euph.のAs音に飛ぶ (5:40-6:26)
( )内のタイムは、参考音源 YouTubeの演奏ラップタイム。
(小野寺 真)