『フニクリ・フニクラ』は、今日では代表的なナポリ民謡として世界中で親しまれています。
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楽曲詳細情報
- 作曲
- ルイージ・デンツァ(Luigi Denza)
- 編曲
- 後藤 洋(Yo Goto)
- 演奏時間
- 6分40秒 (約)
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- Fl. / Ob.(or E♭Cl.) / B♭Cl. / A.Sax. / T.Sax. / Trp. / Hrn. / Trb.
- Trp.最高音
- 1st / G 2nd / D
- 最少演奏人数
- 28名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
- Flute 1
- Flute 2 (doub. Piccolo)
- Oboe
- Bassoon
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 & 2
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass
- Percussion ※5 players~
- Timpani
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Triangle
- Tambourine
- Wind Chime
- Wood Block
- Whip
- Glockenspiel
- Xylophone
- Chimes
楽器編成
楽曲解説
ルイージ・デンツァ(1846-1922)が1880年にナポリ東方のヴェスヴィオ火山に登山電車(フニコラーレ)が開設された際、そのコマーシャル・ソングとして作曲した『フニクリ・フニクラ』は、今日では代表的なナポリ民謡として世界中で親しまれています。その旋律をもとに大編成の吹奏楽のためのラプソディーとして構成した《フニクリ・フニクラ狂詩曲》は、2000年に石川県根上町立(現・能美市立)根上中学校吹奏楽部(顧問・田中一宏氏)の依頼で書かれました。
この小編成版は、2000年の大編成版とまったく同じ構成で、楽器編成のみを縮小した楽譜です。特に、ダブルリード楽器が他の楽器で代替可能になったこと、トランペット、ホルン、トロンボーンがそれぞれ2パートずつになったこと、打楽器が5人以内で演奏できるようになったことが大きな特徴です。もし人数に余裕があれば、大編成版を参考にして打楽器の音色を増やすとサウンドがいっそう華やかになるでしょう。
あらためて言うまでもなく、明るく楽しい曲です。まず元気で前向きな演奏を目指しましょう。もちろん細部の表現も非常に大切ですが(特に、リズムを正確に!)、曲を大きな視点で捉え、スケール豊かな音楽構成を目指すことはさらに大切です。また音色に対して豊かなイメージをもち、各場面にふさわしいサウンドを設計できるように考えてみることもおすすめします。
(後藤 洋)