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ロマン派の香りと民族主義的な傾向も感る、過渡的な作品。室内楽的な響きが楽しめるアレンジです。

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宅配スコア閲覧:「弦楽四重奏曲 第2番」より 第2楽章

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楽曲詳細情報

作曲
ベラ・バルトーク(Bela Bartok)
編曲
高 昌帥(Chang Su KOH)
演奏時間
8分40秒 (約)
グレード
5
調性
原調
主なソロパート
Picc. / Fl. / B♭Cl. / A.Sax.
Trp.最高音
1st / C (↑)  2nd / G
最少演奏人数
25名
編成
吹奏楽(小編成)

楽器編成

    • Piccolo (doub. Flute 3)
    • Flute 1 & 2
    • B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
    • Bass Clarinet
    • Alto Saxophone
    • Tenor Saxophone
    • Baritone Saxophone
    • Trumpet 1 & 2 (all div.)
    • Horn 1 & 2
    • Trombone 1 & 2
    • Euphonium (div.)
    • Tuba (div.)
    • String Bass
    • Timpani

楽曲解説

ハンガリーが生んだ20世紀最大の作曲家のひとりベーラ・バルトーク(1881-1945)は、この時代の他の作曲家と同様に、最初はワーグナーやリヒャルト・シュトラウスといった後期ロマン派の影響を強く受けながら、作曲家としての活動を開始しましたが、やがて民族主義運動に共鳴して、音楽の中でそれを追求する道を歩むようになりました。

彼は仲間の作曲家コダーイらとともに、祖国ハンガリーやその近隣諸国の民謡の採集・研究・分析に励み、これを抽象的な形で自身の創作の基盤に据えて、独自の作曲技法を生み出していったのでした。

バルトークは生涯にわたって、全部で6曲の弦楽4重奏曲を書きましたが、そのひとつひとつがそれぞれの時期の彼の作風を明確に反映したものとなっているので、研究面でもきわめて重要な分野となっています(その点では、ベートーヴェンやショスタコーヴィチの弦楽4重奏曲と同じような側面を持っているということができます)。

弦楽4重奏曲第2番(作品17)は、1915年から1917年にかけて作曲され、1918年にブダペストで初演された、3楽章構成の作品です。まだロマン派の香りが強く感じられますが、その中に民族主義的な傾向も感じられる、過渡的な作品と位置づけられています。

【吹奏楽版について】大阪桐蔭高等学校吹奏楽部からの委嘱により編曲され、2005年7月全日本吹奏楽コンクール大阪北地区大会において初演。小編成でも演奏可能で、同時に技術的には中~高難易度なものとなるよう編曲しました。

演奏においては意表をつく変化自在のアゴーギクを柔軟に表現して下さい。また、響きにおいてもアンサンブルにおいても、大編成のように拡散する方向ではなく、非常に密度の高い音楽作りが望まれます。小編成の利点を生かし、室内楽的にアプローチして下さい。

(高 昌帥)