♪詳細情報♪
サクソフォーン奏者 須川展也氏のデビューアルバムの冒頭に収録されたコンサート・ピース
楽器編成
Alto Saxophone in E♭
Piano
Piano
♪楽曲解説♪
J.-Ph.ラモー(Jean-Philippe Rameau 1683-1764)のクラヴサン曲集(第3組曲)の中の〈ソーローニュのお人よし(Les niais de Sologne)〉のテーマによる変奏曲。
1989年夏、アルト・サクソフォーンとピアノのために作曲。須川展也氏の最初のCD『ワンス・アポン・ア・タイム』に収録。その後、ピアノ連弾版やフルート版も作った。
ベートーヴェンのいわゆる〈エロイカ変奏曲〉(op.35)(あるいは交響曲第3番終楽章)のように、「テーマ」の提示ではなく、ベース・ラインによる変奏から始まる。
そうして、テーマの断片が見え隠れしながら変奏を続け、最後になってようやく「テーマ」が現れる。
また第2変奏のピアノ・パートには、同じくラモーのクラヴサン曲〈喜び(La Joyeuse)〉や〈タンブラン(Tambourin)〉も引用してある。(伊藤康英)