
楽曲詳細情報
- 作曲
- 三澤 慶(Kei Misawa)
- 演奏時間
- 5:40 (I.1:00、II.1:45、III.1:40、IV.1:20)
- グレード
- 2.5
- 編成
- フレキシブル・アンサンブル
楽器編成
- Part 1
- Flute
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Trumpet in B♭
- Clarinet in E♭
- Alto Saxophone in E♭
- Part 2
- Clarinet in B♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Trumpet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Horn in F
- Part 3
- Clarinet in B♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Horn in F
- Bassoon
- Trombone
- Euphonium
- Part 4
- Bass Clarinet in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- Bassoon
- Trombone
- Euphonium
- Tuba
- String Bass
- Percussion (option)
- Timpani
- Snare Drum
- Tambourine
- Triangle
- Glockenspiel
楽曲解説
楽器を始めて間もない若い演奏家から大人の愛好家まで、幅広くアンサンブルや合奏を楽しめる作品です。
作品全体が4パート(+打楽器)で構成されており、任意の楽器での四重奏から、大人数での合奏まで演奏可能です。四声(SATB)それぞれの機能・役割を感じつつ仲間同士でリズムやフレーズなどについて思いを巡らせ、話し合いながらアンサンブルを作り上げるプロセスを楽しんでいただければ、と思います。
本作は特性の違う4つの楽章からなり、それぞれ「ヘ長調」、「ト短調-変ロ長調」、「変ホ長調」、「ヘ長調」と、吹奏楽において高い頻度で用いられる調性で書かれているため、演奏される方にとって、その後の音楽活動への良い効果が期待できるでしょう。形式的に、ルネサンス期の作曲家・ファーナビーの舞曲をエルガー・ハワースが金管五重奏に編曲した有名な作品「空想・おもちゃ・夢」に準じた部分もあり、四重奏(管・打楽器5重奏)としてアンサンブルの基本を大事にしながら、そのような編成でも調和の取れた質の高い演奏を目指すことができます。オリジナルの金管四重奏版を発表した2021年時点では、世界中が今までに経験したことのないような出来事に翻弄されており、日本国内でも様々な社会活動が制限される中、特に中高生など若い世代をはじめとした音楽愛好家の皆さんが「未来に夢や希望を感じことができるように」との願いを込めて、それぞれの楽章のタイトルとしました。なお、アンサンブルでの大会出場の場合は演奏時間制限などを考慮して、「ファンファーレと入場」を省略し演奏することで、曲間含め5分程度となると思います。
ルネサンス期における器楽曲にはほとんどの場合厳密な楽器の指定はありませんでした。本作もそれを模し、どのような楽器の組み合わせでも演奏を作り上げる楽しさが味わえることと思います。ぜひ様々な編成でお楽しみください。
(三澤 慶)