イングランド民謡の「埴生の宿」を主題と3つの変奏、フィナーレの5つの部分から構成した洒落た小品。
楽曲詳細情報
- 作曲
- 黒川圭一(Keiichi Kurokawa)
- 演奏時間
- 4分00秒 (約)
- グレード
- 2.5
- 編成
- フレキシブル6パート(管楽器5+打楽器)
- 販売形態
- 販売楽譜(スコア+パート譜)
- Part 1
- Flute
- Oboe
- Clarinet in Eb
- Cornet in Eb
- Alto Saxophone in Eb
- Clarinet in Bb
- Trumpet in Bb
- Cornet in Bb
- Violin
- Part 2
- Clarinet in Bb
- Trumpet in Bb
- Cornet in Bb
- Alto Saxophone in Eb
- Violin
- Part 3
- Clarinet in Bb
- Tenor Saxophone in Bb
- Alto Saxophone in Eb
- Alto Horn in Eb
- Horn in F
- Violin
- Viola
- Part 4
- Tenor Saxophone in Bb
- Horn in F
- Alto Clarinet in Eb
- Alto Horn in Eb
- Trombone
- Euphonium
- Bassoon
- Violoncello
- Part 5
- Bass Clarinet in Bb
- Baritone Saxophone in Eb
- Trombone
- Euphonium
- Bassoon
- Violoncello
- Tuba
- String Bass
- Percussion
- Timpani (Opt.)
- Suspended Cymbal
- Wood Block
- Snare Drum
- Crash Cymbals
- Triangle
- Suspended Cymbal
- Bass Drum
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Suspended Cymbal
- (Drum Set)
*打楽器はDrum Setを使用して2名から演奏可
楽器編成
楽曲解説
イングランド民謡「埴生の宿」(原題:Home! Sweet Home!)は、ヘンリー・ビショップによって1823年に作曲されました。日本では明治期に発行された唱歌集に収められ、里見義の訳詞によるものが広く親しまれています。映像作品でも度々用いられており、特にスタジオジブリ制作のアニメ映画『火垂るの墓』に登場するものが有名です。
このシンプルながらも叙情溢れるこの主題を用いて、文字通り小さな変奏曲にしたものが、この《「埴生の宿」による小変奏曲》です。主題と3つの変奏、フィナーレの5つの部分から構成されており、各部分の楽想をどのように演奏し分けて音楽的に設計していくかが、この曲に取り組むにあたっての主要な課題設定となるでしょう。
グレードは米国基準で2.5と比較的平易に書かれており、小学生の金管バンドでも十分に演奏可能です。この曲を通じ「変奏曲」というスタイルに対する理解を深め、若いミュージシャンたちが将来的に「パガニーニ〜」や「朝鮮民謡〜」など数ある変奏曲の名曲に触れる際のきっかけになれば最大の喜びです。
この作品は、さいたま市立七里小学校金管バンドにより2015年2月に金管バンド版として初演されたものを、ブレーン株式会社の委嘱によりフレキシブル編成に改訂したものです。
(黒川圭一)