楽曲詳細情報
- 作曲者
- ベラ・バルトーク(Bela Bartok)
- 編曲
- 黒川圭一(Keiichi Kurokawa)
- 演奏時間
- 7分30秒 (約)
- グレード
- 3
- 編成
- フレキシブル5パート+打楽器(opt.)
- 販売形態
- 販売楽譜(スコア+パート譜)
- Part 1
- Flute
- Oboe
- Clarinet in E♭
- Clarinet in B♭
- Trumpet in B♭
- Violin
- Part 2
- Clarinet in B♭
- Trumpet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Violin
- Part 3
- Clarinet in B♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Alto Clarinet in E♭
- Horn in F
- Violin
- Viola
- Part 4
- Tenor Saxophone in B♭
- Horn in F
- Trombone
- Euphonium
- Violoncello
- Part 5
- Bass Clarinet in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- Trombone
- Euphonium
- Bassoon
- Tuba
- Violoncello
- String Bass
- Percussion(opt.)
- Timpani
- Triangle
- Wind Chime
- Snare Drum
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Tambourine
- Crash Cymbals
- Marimba
楽器編成
楽曲解説
ハンガリーを代表する作曲家、ベーラ・バルトーク(1881‐1945)は、東欧圏の民謡の採取・分析においても大きな成果を残し、さらにはそれを自身の作品のなかに融合させていきました。この「子供のために」(BB53)は、ピアノを学習する子供たちのために、ハンガリーとスロヴァキアの民謡や子供の歌に基づいて、1908~09年に作曲されました。民俗音楽の素朴な旋律が、バルトークによる独自の和声づけや楽曲構成によって、いきいきとした表情を増し、さらには高い芸術的価値をも獲得するに至っています。
今回、ハンガリー民謡に基づく全40曲からなる第1集から以下の8曲を抜粋し、管弦楽器5パートと打楽器3パートからなるフレックス編成に編曲してみました。
1. 遊んでいる子供たち 27. 冗談 26.(古い縁結びの歌) 21.(酒の歌)
28. 合唱曲 36. 酔っぱらいの歌 37. 豚飼いの歌 38. レゲシュの歌
これら8曲で“吹奏楽編成によるひとつの組曲”として成立することを企図して配列しています。調性も、前後の曲の繋がりや、フレックス編成の音域の制約に応じて様々に移調しました。
フレックス編成でしばしば生じる音色面での単調さを避けるべく「(可能なら)木管のみ/金管のみ/ソロ」といった演奏指示をすることで、原曲の持つ色彩感をフレックス編成で最大限表現することを試みました。また、初中級用レパートリーが不足しがちなスクール・オーケストラなどでも演奏できるよう、ヴァイオリンなど弦楽器用のパートも含まれています。
この編曲は、CDの収録に際してブレーン株式会社の委嘱により編曲したもので、京都市立芸術大学管打楽器アンサンブルによる今回の演奏が初演となります。
(黒川圭一)