♪詳細情報♪
編曲:小野寺 真(Makoto Onodera)
演奏時間:8分00秒 (約)
グレード:4
Trp.最高音:1st:↑A、2nd:↑F、3rd:↑D
編成:管打8重奏(金管7+打楽器)
販売形態:販売譜(スコア+パート譜)
2nd Trumpet in B♭
3rd Trumpet in B♭
Horn in F
1st Trombone
2nd Trombone (or Euphonium)
Tuba
Percussion (Tom-Tom)
♪楽曲解説♪
横浜・桐蔭学園高等学校の2013年度アンサンブルコンテスト演奏曲として編曲。元はトランペットを含まない金管打楽器7重奏としてアレンジしましたが、今回の出版に際し、編成も含め全面的に書き直されています。
ウィリアム・バード(1543年頃 - 1623年)はルネサンス期にイングランドで活躍した作曲家です。イングランド王室礼拝堂の音楽家であったトマス・バードの息子として生まれ、少年聖歌隊の一員としてトマス・タリスから音楽を学びました。20歳でリンカーン主教座聖堂オルガニスト、29歳で王室礼拝堂オルガニストに任命され、1575年には師トマス・タリスとともに楽譜の印刷・出版、そして販売の独占権の許可を得るなど、エリザベス1世から手厚い庇護を受けました。
「組曲《戦い》」は、元々はヴァージナル(17世紀半ば以前の英語ではチェンバロ族一般を指す語)のために書かれた作品で、1591年に完成したバードによる第5の曲集「ネヴェル夫人の曲集(My Ladye Nevells Booke)」というヴァージナル作品集に収められています。バードの鍵盤楽器の生徒であり、経済的な援助者でもあったネヴェル卿夫人へのプレゼントとして書かれたこの作品集には、バードの作品だけでなく当時人気のあった作曲家の作品も数多く収められており、当時の鍵盤楽器様式を俯瞰できる貴重な作品集でもあります。
その中でも「組曲《戦い》」は全15曲からなる大規模な作品で、兵士達の招集から、様々な兵士達の行進、戦いと突撃、死と退却、そして勝利と喜びの踊り、など戦争にまつわる様々な情景が描かれています。
今回の混合8重奏のための編曲は、この組曲から
1.兵士の招集
2.戦死者の埋葬
3.退却
4.オクスフォード伯爵の行進曲
の4曲で構成されています。
(小野寺真)