ランス和声的な響きの前半部とジャズの要素を入れた軽快な後半部の対比で時間の流れ、心の変化を表現。
♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
Soprano Saxophone in B♭
Alto Saxophone in E♭ (doub. Tenor Saxophone in B♭)*
Piano
Alto Saxophone in E♭ (doub. Tenor Saxophone in B♭)*
Piano
♪楽曲解説♪
2008年に作曲されたこの作品は、2つの部分から成る対比を持った構成になっています。
前半はフランス和声的な響きを伴い、後半はジャズの要素を入れた軽快な音楽に変わります。この対比の意味するところは、時間の流れ、心の変化を表しています。
思い出は得てして輝いて見えるものであり、それは例えるならば美しい響きのようである。しかしながら、今を生きるということは、常に前に進んでいかなければならないと言うことである。そのように考えた結果、このような対比のある内容となりました。やがて最後はふと立ち止まり、時には過去を思い出しながら、曲は静かに思い出の響きの中へと包まれていきます。(初演時のプログラムノートより。)
この作品は2008年5月28日、蓼沼雅紀(サクソフォン)、長澤範和(サクソフォン)、渡辺麻理(ピアノ)の各氏により初演されました。
*編成は2人のサクソフォン奏者とピアノのためのとなっていますが、初演に際して楽器の持ち替えを行うという理由で、2ndサクソフォンパートはアルトとテナーを持ち替えるように書かれています。ですが、より多くの演奏機会を期待するために、2ndサクソフォンパートが持ち替えなしのアルトのみで演奏できるようにしたパート譜も用意してあります。