♪詳細情報♪
編曲:飯島俊成(Toshinari Iijima)
演奏時間:7分00秒
楽曲構成:万霊節 Allerseelen (3:10)
何一つ知らない Nichts (1:30)
献身 Zueignung (2:00)
グレード:3
主なソロパート:特になし
Trp.最高音:1st:High C / 2nd:F / 3rd:C
編成:吹奏楽
販売形態:販売譜(スコア+パート譜)
▼楽器編成▼
1st & 2nd Flutes
Oboe
English Horn in F
1st & 2nd Bassoons
2nd Bassoon
Clarinet in E♭
1st Clarinet in B♭(div.)
2nd Clarinet in B♭(div.)
3rd Clarinet in B♭
Alto Clarinet in E♭
Bass Clarinet in B♭
Contrabass Clarinet (opt.)
1st & 2nd Alto Saxophones
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
(doub. Flugelhorn in B♭)
2nd & 3rd Trumpets in B♭
1st & 2nd Horns in F
3rd & 4th Horns in F
1st & 2nd Trombones
3rd Trombone
Euphonium (div.)
Tuba (div.)
String Bass
Harp
1st Percussion
Suspended Cymbal
Glockenspiel
Vibraphone
Tubular Bells
Crash Cymbals
Triangle
♪楽曲解説♪
ドイツ後期ロマン派を代表する作曲家のひとりであるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は、ミュンヘン宮廷管弦楽団の有名なホルン奏者を父に生まれ、幼い頃から音楽に親しみ、教育を受けた。
16歳の時にハンス・フォン・ビューローに出会い、強い影響を受けるようになる。そして、ビューローの薦めで指揮者としても活動するようになり、ついには名門のウィーン国立歌劇場の指揮者にまで登り詰めた。シュトラウスは、最初は父親の影響でブラームスの音楽に傾倒していたが、やがてベルリオーズ、リスト、なかでもワーグナーの音楽に開眼し、標題音楽に強い関心を示すようになった。
こうして、「ドン・ファン」、「ツァラトゥストラはこう語った」、「ドン・キホーテ」、「英雄の生涯」といった、傑作交響詩が次々と生み出されていったのである。その手法は、ワーグナー風のライトモチーフを使いながら、色彩豊かなオーケストレーションで自由に音楽を組み立てていくというもので、交響詩の新しい道を示したと言われている。ワーグナーに心酔したシュトラウスは、当然その影響のもとに歌劇も多数書いているが、それらはワーグナーの作品よりももっと感情的、官能的なものであった。歌曲も多数書き、それらは近代ドイツ歌曲史において重要な位置を占めている。
「8つの歌曲」(作品10)は1885年、まだ若い頃に書かれた最初期の歌曲集のひとつで、ヘルマン・フォン・ギルム(1812-1864)というオーストリアの詩人が書いた「最後の花びら」という詩集から歌詞が取られ、亡くなった恋人との幸せな思い出が美しく歌われている。
この歌曲集から、1曲目の「献呈」、2曲目の「何一つない」、8曲目の「万霊節」を選び編曲している。
(解説:川上 素良)