投稿エピソード#12
北海道札幌白石高等学校 米谷久男先生/「響く心、響き合う心」を求めて!
「響く心、響き合う心」を求めて!
この年は95名(3年生29名、2年生29名、1年生37名)でのスタート。全体的には(楽器編成なども)良いバランスでした。
この年までの選曲については、A.リードと邦人のオリジナル作品が多かったと思いますが、1991年(平成3年)のコンクール自由曲として白石高校にとっては初めてのアレンジ作品となるO.レスピーギ作曲のバレエ音楽「シバの女王ベルキス」を選びました。前年(メトセラⅡの代)の3年生引退後、早速自由曲の練習に入りましたが、「戦いの踊り」E♭クラリネットのソロ部分の奏者がなかなか決まらず1ヶ月以上掛けてようやく決まったことを思い出します。
重点的な練習としては、特に中低音と管楽器のバランス、打楽器は特にティンパニーの装飾音符からの始まり、ホルンとクラリネットの激しいメロディーの流れが重要で、そのあたりを中心に練習を重ねました。また金管楽器群の重厚なメロディー創りにも多くの時間が掛かりました。
コンクールには部員の半数しか出場出来ませんでしたが、この年の演奏は全曲を通して緊張感の高い安定した力強い演奏だったと思います。
演奏後の生徒たちの満足した顔は今でも強く心に残っています。