楽曲詳細情報
- 作曲
- 田村修平(Shuhei Tamura)
- 演奏時間
- 6:30
- グレード
- 3
- 主なソロパート
- Timp.
- Trp.最高音
- 1st:E♭ / 2nd:D
- 演奏最少人数
- 16名
- 1st Flute
- 2nd Flute (doub. Piccolo) (option)
- Oboe (option)
- Bassoon (option)
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭ (option)
- 1st Horn in F
- 2nd Horn in F (option)
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (option)
- Timpani
- Snare Drum
- Finger Cymbal
- Sleigh Bell
- Tambourine
- Triangle
- Bass Drum (option)
- Vibraslap
- Suspended Cymbal
- Wind Chime
- Tambourine
- Glockenspiel (option)
楽器編成
楽曲解説
前作の「風雪の詠」に続き、”吹奏楽のためのバラード”と冠した吹奏楽作品の2作品目にあたる本作は、2024年にブレーン株式会社の委嘱を受けて書き下ろしました。
今回の作品は前作のテーマである「冬」に続き、「春」としました。
日本は、四季の移り変わりを明確に五感で感じることのできる、世界の中でも有数の国です。季節に伴った情緒の変化は、古来より日本人の美的感覚と深く結びつき、様々な芸術作品の創出に影響を与えてきました。
春といえば、「春眠暁を覚えず・・」に代表されるような穏やかな印象が浮かびがちですが、それだけではなく、多くの生物が積極的に活動を開始する「生命の時期」とも言えるでしょう。曲題の”春雷”はまさにその時期の号砲のごとく、立春から立夏にかけておこる雷のことです。この作品は、そのような春雷が鳴り響く空とともに、伝説上の鳥である「凰」(こう、おおとり)をテーマとして描き、生命力や物事の創始を表現した作品となっています。
具体的なストーリーに沿って展開する作品ではありませんが、バラードと冠する通り、ドラマチックな場面展開や物語性が特徴の作品です。ぜひ各演奏団体で想像をふくらませ、独自のバラードを作り上げていただければと思います。
(田村修平)