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♪詳細情報♪
演奏時間:18分30秒(約)
楽曲構成:第1部 偉大なる王と生贄の儀式 (9:00) / 第2部 忘れられた無数の遺跡群 (9:30)
グレード:5
主なソロパート: Eng.hrn. / A.Sax.
Trp.最高音:1st:High B♭ /2nd:F /3rd:Des
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
Flute 1 ,2 & 3
Oboe 1 & 2
English Horn
Bassoon 1 & 2
Contra Bassoon
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1 , 2 & 3 (all div.)
Alto Clarinet
Bass Clarinet 1 & 2
Contra-alto Clarinet
Contrabass Clarinet
Soprano Saxophone
Alto Saxophone 1 & 2 (all div.)
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Flugel horn
Horn 1 , 2 , 3 & 4
Trombone 1 & 2 (all div.)
Trombone 3
Euphonium 1 & 2
Tuba 1 & 2
String Bass
Piano (doub. Celesta)
Harp
Percussion ※7 players~
Bass Drum
5 Tom-toms
Crash Cymbals
Finger Cymbal
Hi-Hat Cymbal
Suspented Cymbal
3 Triangle
Tambourine
Gong
Wind Chime
Claves
Sleigh bells
Temple Blocks
Bongo&Conga
Whip
Glockenspiel
Marimba
Vibraphone
Chimes
♪楽曲解説♪
第1部 偉大なる王と生贄の儀式/第2部 忘れられた無数の遺跡群
マヤ文明は、紀元前2世紀頃に確立し、現在のメキシコのユカタン半島から中央アメリカという広範囲で栄えたと言われている。彼らは、優れた天体観測技術で非常に精密な暦を持ち、高度な数学的知恵で「0」の概念を発明するなど、現代人も驚くほどの技術や知恵を持っていた。
「第1部 偉大なる王と生贄の儀式」では、マヤが最も繁栄した時代を表現している。曲の前半では、まず偉大なる王のテーマが高らかに奏される。そして、雄大なマヤの自然が優美なコラールによって立体的に描き出される。その後、人々の営みを表す民族的な旋律を挟んだ後、中間部からは生贄の儀式が切迫感をもって表現される。終結部では再び王のテーマが奏され、華やかなうちに第1部は終わりを迎える。
しかし、これだけ発達した文明が、数多の遺跡だけを残し、10世紀頃に突然滅亡してしまう。鬱蒼と生い茂るジャングルの中に何千という大小の遺跡が残されたが、緑の海に埋もれることで、巨大な遺跡群は約800年もの長い間、誰にも見つかることなく忘れ去られてしまう。
「第2部 忘れられた無数の遺跡群」では、現代に残されたマヤの遺跡群に焦点を当て、文明の繁栄から滅亡、そして現在へと至るストーリーが描かれている。曲の前半で表現されているのは、人々から忘れられていた時代の、ジャングルの中で静かに、しかし確実に存在してきた遺跡の姿である。遺跡のテーマに乗せ、ゆっくりと時が流れ、遺跡は人々に発見される時を待っている。中間部からは時間がさかのぼり、マヤが繁栄していた時代へとタイムスリップする。無理矢理ねじを巻き戻し、華々しいマヤの繁栄期が目前に広がるものの、息つく間もなく平安は一気に崩壊を始める。
繁栄を保とうとする力と崩れゆく力が入り乱れ、またも時空がゆがんでいってしまう。辿り着いた先は現代で、曲の終盤では、無数の遺跡群を眺め、人間本来の力を発揮した古代マヤ文明の人々を称えるコラールが響き渡り、壮大に、かつ劇的に幕を閉じる。