「光」と「闇」の相反するイメージを抽象的に表現。心象風景はシリアスで、様々な揺らぎが表現された作品。
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教えて!都賀先生!
ドラマティックで、迫力ある演奏が望めるオーケストレーション、中学生の小編成であっても十分な演奏効果が得られると思います。ピアノが効果的に使われているのも嬉しいですね。また、後半の充実した金管の響きハーモニーは、曲のメインともいうべき部分ですから、しっかりトレーニングして満ち溢れる光のエネルギーを表現できるといいですね。構成感もあり、コンクールにも向いている曲だと思います。(都賀城太郎)
♪詳細情報♪
作曲:田村修平(Shuhei Tamura)
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:3.5
主なソロパート: Bsn. (or T.Sax.,Euph.) / Ob.(or B♭Cl.)
Trp.最高音: 1st / G 2nd / D 3rd / D
最少演奏人数:18名
編成:吹奏楽(小編成)
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:3.5
主なソロパート: Bsn. (or T.Sax.,Euph.) / Ob.(or B♭Cl.)
Trp.最高音: 1st / G 2nd / D 3rd / D
最少演奏人数:18名
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
Flute 1
Piccolo (doub. Flute 2)
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
B♭Clarinet 1 (div. opt.) & 2
B♭Clarinet 3 (opt.)
Bass Clarinet (opt.)
Alto Saxophone 1
Alto Saxophone 2 (opt.)
Tenor Saxophone (opt.)
Baritone Saxophone (opt.)
Piccolo (doub. Flute 2)
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
B♭Clarinet 1 (div. opt.) & 2
B♭Clarinet 3 (opt.)
Bass Clarinet (opt.)
Alto Saxophone 1
Alto Saxophone 2 (opt.)
Tenor Saxophone (opt.)
Baritone Saxophone (opt.)
Trumpet 1 & 2
Trumpet 3 (opt.)
Horn 1 & 2
Trombone 1 & 2
Trombone 3 (opt.)
Euphonium
Tuba
String Bass (opt.)
Piano (doub. Chimes)
Trumpet 3 (opt.)
Horn 1 & 2
Trombone 1 & 2
Trombone 3 (opt.)
Euphonium
Tuba
String Bass (opt.)
Piano (doub. Chimes)
Percussion ※3 players~
Timpani
Snare Drum
Bass Drum
3 Tom-toms
Suspended Cymbal
Tam-tam
Triangle
Wind Chimes
2 Bongos
2 Cowbells
2 Wood Blocks
Glockenspiel
Vibraphone
Chimes
Snare Drum
Bass Drum
3 Tom-toms
Suspended Cymbal
Tam-tam
Triangle
Wind Chimes
2 Bongos
2 Cowbells
2 Wood Blocks
Glockenspiel
Vibraphone
Chimes
♪楽曲解説♪
2017年、秋田市立城東中学校吹奏楽部(顧問:飯嶋宏紀先生)より委嘱を受けて書き下ろし、同校によって初演され、全日本吹奏楽コンクール秋田県大会にて金賞を受賞した。
隙間なく人工的な灯の網目が広がり人に溢れる現代の街で純粋な闇と対峙する機会はほぼ無くなったが、ふとした瞬間、例えば個人的環境の中、あるいは心情の中に闇の存在を感じたときに、あらためてこの世界の全てが描かれるキャンバスの背景は闇なのではないかと感じる自分がいる。 光は闇の中から生まれ、消えていくからこそ美しい。音楽や生命も同様に、闇の中に浮かぶ一瞬の光に過ぎないのかもしれない。だからこそ、その輝きはくっきりと鮮明に際立ち、人々の記憶に美しき軌跡を残すのではないか。
闇から光へというテーマは、具体的に表題や文字として添えられていなくとも過去多くの作曲家が作品を通し表現してきたように感じる。私自身もこの闇から光へ、というテーマに取り組んでみようと思いつつ、それらから連想したキーワード「天使(エンジェル)」と「闇(ダーク)」の相反する要素が一つの時間軸の中で結びついたとき、連続したイメージと音楽の流れが自分の中で生まれた。この作品は具体的な情景やストーリーに準じた発想で作られた作品ではないが、作品中の一瞬ごとの響きや曲の中に度々訪れる静寂、各場面及び各展開に於ける表現の対比は闇から光へというテーマと共に、それらのコントラスト的な発想から発展した結果である。
煌びやかに世界中を彩る人工の灯の中を日々忙しなく駆け抜ける生活の中で、その背景にある「闇」や静寂、各々の心の中に輝く一筋の「光」の対比をあらためて感じた時に、明日の光、ひいては生きることの美しさを、人は強く見出すことができるのではないだろうか。
各団体の演奏上の表現、あるいは音楽的なストーリーを組み立てる際の1つの要素として参考にして頂けるのであれば、作曲者として幸いに思います。
隙間なく人工的な灯の網目が広がり人に溢れる現代の街で純粋な闇と対峙する機会はほぼ無くなったが、ふとした瞬間、例えば個人的環境の中、あるいは心情の中に闇の存在を感じたときに、あらためてこの世界の全てが描かれるキャンバスの背景は闇なのではないかと感じる自分がいる。 光は闇の中から生まれ、消えていくからこそ美しい。音楽や生命も同様に、闇の中に浮かぶ一瞬の光に過ぎないのかもしれない。だからこそ、その輝きはくっきりと鮮明に際立ち、人々の記憶に美しき軌跡を残すのではないか。
闇から光へというテーマは、具体的に表題や文字として添えられていなくとも過去多くの作曲家が作品を通し表現してきたように感じる。私自身もこの闇から光へ、というテーマに取り組んでみようと思いつつ、それらから連想したキーワード「天使(エンジェル)」と「闇(ダーク)」の相反する要素が一つの時間軸の中で結びついたとき、連続したイメージと音楽の流れが自分の中で生まれた。この作品は具体的な情景やストーリーに準じた発想で作られた作品ではないが、作品中の一瞬ごとの響きや曲の中に度々訪れる静寂、各場面及び各展開に於ける表現の対比は闇から光へというテーマと共に、それらのコントラスト的な発想から発展した結果である。
煌びやかに世界中を彩る人工の灯の中を日々忙しなく駆け抜ける生活の中で、その背景にある「闇」や静寂、各々の心の中に輝く一筋の「光」の対比をあらためて感じた時に、明日の光、ひいては生きることの美しさを、人は強く見出すことができるのではないだろうか。
各団体の演奏上の表現、あるいは音楽的なストーリーを組み立てる際の1つの要素として参考にして頂けるのであれば、作曲者として幸いに思います。
(田村修平)
◇演奏上の注釈
本来23パート編成の作品でありましたが、各団体の状況に幅広く対応できるよう、出版にあたってこの編成へ再構成しました。繊細なテンポや表現の変化、音のニュアンス、フレーズの表現など様々な要素を楽譜から読み取った上で演奏して頂けますと幸いに存じます。
本来23パート編成の作品でありましたが、各団体の状況に幅広く対応できるよう、出版にあたってこの編成へ再構成しました。繊細なテンポや表現の変化、音のニュアンス、フレーズの表現など様々な要素を楽譜から読み取った上で演奏して頂けますと幸いに存じます。