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楽曲詳細情報
- 作曲
- 田村修平(Shuhei Tamura)
- 演奏時間
- 6分50秒(約)
- グレード
- 3.5
- 主なソロパート
- Fl. / Hrn. (or A.Sax.)
- Trp.最高音
- 1st / F 2nd / Des 3rd / A
- 最少演奏人数
- 23名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Flute 1 & 2
- Oboe (opt.)
- B♭Clarinet 1 & 2
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 , 2 & 3
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium
- Tuba
- Piano (doub. Percussion)
- Percussion ※4 Players~
- Timpani
- Snare Drum
- Bass Drum
- 4 Toms
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Hi-hat Cymbal
- Tam-tam
- Wind Chime
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Tubular Bells
楽曲解説
2015年、北見市立東陵中学校吹奏楽部(顧問佐藤忍先生)より委嘱を受けて書き下ろし、第60回北海道吹奏楽コンクール(全道大会)に於いて同校吹奏楽部により演奏された。
大いなる海を目の前にひとり佇んでみると、海の声 ― 波の音がただただ耳に入ってくる。
風が水面に吹きつけられ、波が発生し、その音楽は心地良い抑揚を伴って奏でられ続ける。
海の声は地球の息の産物、そのものなのだ。
人間の息から生まれる音、すなわち管楽器の音楽は、母なる海の音に包まれることとどこか似ているのかもしれない。
曲副題の「アウロラ」とはローマ神話に登場する曙の女神の名であるが、本作は直接ローマ神話との関わりは深くはなく、むしろ「アウロラ」というその言葉の美しさに惹かれ、副題として添えた。しかしながら、光や曙を求め、遙か遠くの見知らぬ海を航海するイメージはこの作品のまさしくそれであり、作品の情景を想像する上でひとつの参考として頂けるなら作曲者としては幸いである。
海は全ての世界へ通じる道であり、光を求めて見知らぬ遙遠の海を旅する様子は、己の可能性が広がる未来へ不安と希望を背負って生き続ける人間の姿と重なる気がするのだ。
(田村修平)