宅配スコア閲覧
♪詳細情報♪
演奏時間:7分20秒(約)
グレード:3
主なソロパート: Fl. / B♭Cl.
Trp.最高音: 1st / G 2nd / F
最少演奏人数:22名
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
Flute 2
B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
Bass Clarinet*
(*B.Sax.があれば省略可)
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone*
(*Bass Cl.があれば省略可)
Horn 1 & 2
Trombone 1 & 2
Euphonium
Tuba
Percussion ※3 players~
Suspended Cymbal
Hi-Hat Cymbal
Triangle
Tambourine
Wind Chime
Glockenspiel
Xylophone
Chimes
♪楽曲解説♪
ある時、小さな中学校で吹奏楽部の顧問をなさっている先生から、バンドの編成や人数に合った新曲を作ってもらえないだろうか?というご相談を受けました。小編成作品はそれまでも数曲作った経験はありましたが、編成の詳細を聞いて少々驚きました。木管群はフルート、クラリネット、サックスが少ないながらも一通り揃っていましたが、金管群はトランペットとホルンが1人ずつしかおらず、打楽器群を加えてもバンド全体で16人という、少人数かつ極めて変則的な編成でした。
トロンボーンもユーフォニアムもテューバもない編成に少々戸惑いましたが、各地の演奏指導やコンクール審査などの場で小編成バンドの現状を多く見てきた私は、小編成バンドのお役に少しでも立ちたい、との思いからこのご依頼を快諾し、16人の楽器経験や力量なども詳しく伺いながら、まさに「フルオーダーメイド」の小編成作品を目指すことにしました。
「元気でにぎやかな曲がいい」という、顧問の先生や生徒たちの希望を元に、ヨーロッパの街角にある、活気に満ちた日曜市場の一日をイメージして、曲名を「サンデー・マーケット」としました。なお、序奏にあるカデンツァ風のフルートソロは、「フルートパートにとても上手な子がいるので、その子を生かすようなフルートソロの部分を作って欲しい」という、顧問の先生からのご要望によって作ったものです。
曲は2006年春に完成し、当初の16人に新入生のパーカッション1人を加えた、総勢17人によって、その夏のコンクールで初演されました。その後、金管群を補充し、通常の小編成バンドでも演奏可能なように作り直したのが本作品です。曲全体は、フルートソロによる爽やかな夜明けを表現した序奏の後、日曜市場の朝、昼、夜がそれぞれ急-緩-急の3つ部分によって自由に描かれています。
演奏にあたっては、陽気な曲想とスピード感を十分に引き出してください。また終盤にある急速な変拍子は、数えることだけに終始することなく、変拍子によって生み出される躍動感を十分に感じながら演奏してください。
(髙橋伸哉)