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楽曲詳細情報
- 作曲
- 酒井 格(Itaru Sakai)
- 演奏時間
- 6分30秒 (約)
- グレード
- 4.5
- 主なソロパート:
- Fl. / B♭Cl.(soli) / S.Sax. / A.Sax.(soli) / Trp.
- Trp.最高音
- 1st:High B♭ / 2nd:G / 3rd:G
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2 (all div.)
- Oboe
- Bassoon
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 (div.) , 2 (div.) & 3
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Soprano Saxophone
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trpumpet 1 , 2 & 3
- Hron 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium
- Tuba
- String Bass
- Timpani
- Percussion ※5 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- 4 Tom-toms
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Triangle
- Tambourine
- Castanets
- 4 Temple Blocks
- 2 Wood Blocks
- Wind Chime
- Glockenspiel
- Xylophone
- Marimba
- Concert Chime
楽曲解説
この作品は、龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部の2002年度全日本吹奏楽コンクールの自由曲として委嘱され、吹奏楽部の音楽監督を務める若林義人氏の指揮により、2002年8月初演されました。
私は従姉妹の住む鹿児島を時々訪ねるのですが、日本百名山の一つでもある、美しい三角形をした開聞岳の姿に出会ったときには、何とも言えない感動を覚えたものです。でも、今から60年前、太平洋戦争の末期、多くの若者たちが特攻隊に乗り込み、遙か南へと飛び立っていくのを、この山は見送ってきました。
作品は大きく三つの部分に分かれています。前半は輝かしい若者の姿、そして迫り来る運命への不安。中間部では大切な人との別れ、そして後半は、未来ある多くの若者たちが南の空に散っていった様子を表しています。
初演をしてくれた学生たちと、この作戦で亡くなった若者たちは、ほぼ同世代のはず。そう思うと、この美しい山が見てきた悲しい出来事を忘れないで欲しい、そして二度と繰り返して欲しくない。そんな願いをこの作品に込めています。
(酒井 格 BOCD-7168 CD「作曲者による解説」より抜粋)