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楽曲詳細情報
- 作曲
- 長生 淳(Jun Nagao)
- 演奏時間
- 8分30秒 (約)
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- Fl. / Bsn. / Bass Cl. / B♭Cl. / A.Sax.
- Trp.最高音
- 1st / High C(H) 2nd / G
- 最少演奏人数
- 25名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe
- Bassoon
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 & 2
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba
- String Bass
- Timpani
- Percussion ※3 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- Suspended Cymbal
- Sizzle Cymbal
- Finger Cymbals
- Tam-tam
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Marimba
楽曲解説
第11回《響宴》の委嘱作品です。響宴の趣旨を考慮に入れて、小編成向けの作品としました。各パート1人づつで演奏できるように、と考えていますが、その人数ならではの世界というよりは、その人数なのにより大きな編成で演奏しているかのような印象を与えられる、というあたりをねらっています。ですので、各パートの人数を増やして演奏してもらっても差支えありません。ただしその場合は、Soloとしたほうが効果がよい箇所もありますので、それぞれのバンド内のバランスにあわせて加減してもらえればと思います。
ひとひらの空、すなわちわずかばかりの空の切片。本当の空を知る人は、それしかないのか、と感じるかもしれないが、それだけはある!と思う人もまたいる。それさえあれば生きていくことができる、と。それを支えに生きていく者の姿を思い浮かべつつ書いたのがこの曲・・・・・・といったことを、初演の際の解説には書いたのですが、そういったひとひらの空を心の支えとして生きていける人と、広い空に恵まれてはいても、何に自分を託してよいのか見つけられずにいる人では、さてどちらが幸せなのか、などと考えてみるのもわるいことではないと思います。
ただし、それへの自分なりの答えを見つけたからといって、この曲がうまく演奏できるようになるというものでもなく(この曲の演奏などより大切なことですけれどね)、演奏にあたって心掛けてもらいたいのは、いつも以上に、自分のパートの役割を考え、他の楽器とのバランスを聴くということです。
指揮者の指示に頼るのではなく、あるいは指示をもらう前に、自分の頭で考え、自分の耳で聴く。この曲では特に大切で、でも勿論他の曲でも大事なそういった姿勢が、演奏ばかりでなく、あなただけの「ひとひらの空」を見つけることに、つながっていくかもしれません。
(長生 淳)