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楽曲詳細情報
- 作曲
- 三澤 慶(Kei Misawa)
- 演奏時間
- 9:40
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- Picc. / Fl. / Ob. / E.H.(A.Sax./S.Sax./Trp.) / Bsn. / Cl. / S.Sax. / Euph.
- Trp.最高音
- 1st:High C(High H) / 2nd:A♭ / 3rd:E(div.下:D)
- 演奏最少人数
- 46名
- 編成
- 吹奏楽
-
- Piccolo
- 1st Flute
- 2nd Flute
- 1st Oboe
- 2nd Oboe
- 3rd Oboe (doub. English Horn in F) (option)
- 1st Bassoon
- 2nd Bassoon
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭(div.)
- 2nd Clarinet in B♭(div.)
- 3rd Clarinet in B♭(div.)
- Alto Clarinet in E♭
- Bass Clarinet in B♭
- Contrabass Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
-
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 3rd Trumpet in B♭(div.)
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- 3rd Trombone
- 1st & 2nd Euphoniums
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp (option)
- Piano (doub. Celesta)
-
- Timpani
- Snare Drum
- Bass Drum,Whip
- Crash Cymbals,Trinagle,Finger Cymbals,Sleigh Bells
- Tam-tam,Tambourine
- Suspended Cymbal,Temple Block,Bongo,Conga
- Glockenspiel,Tam-tam,Xylophone
- Vibraphone,Xylophone,4 Toms,Floor Tom
楽器編成
楽曲解説
2011年の第22回朝日作曲賞への応募のために作曲した「タランテラ」という作品(未出版)があります。
この作品は同賞の最終選考まで残ったものの、残念ながら賞の受賞並びに課題曲としての採用には至りませんでした。しかし吹奏楽の自作品として当時イメージした音楽を投影できた実感のある、非常に思い入れがある作品でした。「タランテラ」は後述するように「舞曲」ですが、作曲当時(自作品としては珍しく)とても気に入っていた作品であったため、落選の結果が非常に悔しく、「いつか舞曲の名を冠した作品で朝日作曲賞を受賞したい。」と強く思ったのを鮮明に覚えています。
そしてその思いは翌年、意外なことにすぐに形となりました。第23回朝日作曲賞を受賞し、2013年吹奏楽コンクール課題曲(I)として採用されたのが「勇者のマズルカ」です。
しかし、依然として将来的に改めて「タランテラ」をテーマにした吹奏楽作品を書いてみたい、という想いをずっと心に持ち続けていたことから、今回の東京隆生吹奏楽団からいただいた作品委嘱の機会にその念願を果たしたのが本作「ダンツァーレ・ラ・タランテッラ」となります。「タランテラ」はイタリア南部のタラント付近で生まれたとされる8/6または3/8の高速な舞曲です。毒グモとして有名なタランチュラに咬まれた際に、その毒を解毒するために有効とされていた激しい踊りが起源になっているという説があるほど、鬼気迫るリズムですが、やがて恍惚を感じるようなトランス状態へと聴くものを誘います。(ちなみに2011年の「タランテラ」の作曲はメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」の第4楽章「サルタレッロ」(音楽的にはタランテラとほぼ同義)からのインスピレーションが元になっていました。)
曲は抒情的な序奏部で幕を開け、オーボエやフルートのrecitativo風のソロなどを伴いながら次第に熱を帯び、金管群の分厚い響きのハーモニーで1つの頂点を示したのちに、唐突に「タランテラ」に突入します。その中で2011年の「タランテラ」でもオマージュとして使用したドビュッシーの「夜想曲」~「祭り」の中に響くFanfareを要所で特徴的に配置しています。中間のMenuet風の緩徐部ではイングリッシュホルンが情熱的なソロを歌い上げます。
クラシック作品の中にはさまざまな「舞曲」がありますが、それらは人間の感情が身体の動きとなって現れる「舞踏」のための音楽であるため、特定のリズムの上で展開しながら人間の喜怒哀楽や激情、時には鬱屈した精神が投影されているものも多いように感じます。そして(大袈裟な言い方をすれば)音楽を含むさまざまな「アート」の原点がそこにあるのではないかと勝手ながら感じています。
最後に前年の「ラ・メール~クロード・ドビュッシーのレミニサンス」に続き、熱のこもった快演で本作の初演を飾ってくださった東京隆生吹奏楽団、そして作品を深く理解してくださり、同楽団を率い、また音楽を先導してくださった東京隆生吹奏楽団・音楽監督、畠田貴生氏に深い敬意と感謝を申し上げます。
(三澤 慶)












