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大作曲家「チャイコフスキー」の旋律と彼の波瀾万丈な人生の最期をテーマに、名旋律や和声のオマージュが詰まった作品。

ピョートルの悲劇/松下倫士【吹奏楽ライセンス楽譜】

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商品コード
YDOM-F14
メーカー
ブレーンミュージック / Brain Music
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宅配スコア閲覧:ピョートルの悲劇/松下倫士

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楽曲詳細情報

作曲
松下倫士(Tomohito Matsushita)
演奏時間
9:00
グレード
5
主なソロパート
Picc. / Fl. / Hrn.(E.Hrn./T.Sax.) / Euph.
Trp.最高音
1st:High B♭ / 2nd:G / 3rd:F#
演奏最少人数
35
編成
吹奏楽(大編成)

楽器編成

    • Piccolo
    • 1st Flute
    • 2nd Flute
    • Oboe
    • English Horn in F (option)
    • Bassoon (opt. div.)
    • Clarinet in E♭(option)
    • 1st Clarinet in B♭(div.)
    • 2nd Clarinet in B♭(div.)
    • 3rd Clarinet in B♭
    • Alto Clarinet in E♭(option)
    • Bass Clarinet in B♭
    • Soprano Saxophone in B♭
    • 1st Alto Saxophone in E♭
    • 2nd Alto Saxophone in E♭
    • Tenor Saxophone in B♭
    • Baritone Saxophone in E♭
    • 1st Trumpet in B♭
    • 2nd Trumpet in B♭
    • 3rd Trumpet in B♭
    • 1st & 2nd Horns in F
    • 3rd & 4th(option) Horns in F
    • 1st Trombone
    • 2nd Trombone
    • Bass Trombone
    • Euphonium (opt. div.)
    • Tuba
    • String Bass
    • Timpani
    • Wind Chime
    • Bass Drum
    • 3 Toms
    • Snare Drum
    • Bell Tree
    • Crash Cymbals
    • Suspended Cymbal
    • Crotale
    • Glockenspiel
    • Tam-tam
    • Xylophone
    • Triangle
    • Anvil
    • Vibraphone
    • Piano

楽曲解説

 本作は、グラールウインドオーケストラ(第43回定期演奏会)の委嘱作として作曲しました。作曲に向けた打ち合わせの際、「チャイコフスキー作曲の交響曲第6番をテーマに」とのご依頼を頂きましたが、いざ作曲するとなるとなかなか難儀でした。そこで改めてチャイコフスキーについて色々調べたところ、《交響曲第6番ロ短調「悲愴」》が1893年に初演され、その9日後にチャイコフスキーは急死していました。死因は諸説あるようですが、波瀾万丈のチャイコフスキーの人生、特に彼の最期を表現できないかと思い、作曲を進めることにしました。

 曲の冒頭は疾走感があり、ロシアの冬、そして孤独のようなものを表現しています。途中には《交響曲第6番ロ短調「悲愴」第1楽章》のモティーフを使った緊張感のある主題が現れます。《交響曲第4番ヘ短調》の冒頭ファンファーレの主題も登場し、音楽が華やかになりますが、その後雰囲気が変わり、《交響曲第5番 ホ短調 第2楽章》の有名な主題で愛を表現します。柔らかさだけでなく、情熱的な表情もあるのが特徴かもしれません。そして後半では、また緊迫した音楽になりチャイコフスキーの栄光と死を表現しています。
 チャイコフスキーと言えば、なんと言っても旋律の美しさに魅力がありますが、彼がよく好んで使っていた和音もあり、今回の作品ではそれも意識的に使っています。チャイコフスキーの栄光の陰にはさまざまな挫折や苦悩があり、そういったものが曲を通じて表現できたらと思います。
 委嘱して下さった佐川聖二先生とグラールウインドオーケストラの皆様に深く感謝申し上げます。

(松下倫士)