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これまでの「能」シリーズ以上に壮大で感動的な聴かせどころをもつ作品。
松下倫士氏による「能」シリーズの続編です。金管が1管の極小編成ではありますが、全ての木管楽器とユーフォニアムにはソリスティックな旋律があり、各場面での大切な語りを演じ・・・
楽曲詳細情報
- 作曲
- 松下倫士(Tomohito Matsushita)
- 演奏時間
- 6:50(約)
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- Fl./B♭Cl./S.Sax./B.Sax./Hrn./Euph.
- Trp.最高音
- F
- 最小演奏人数
- 18名
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- 1st Flute
- 2nd Flute
- Oboe
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭ (doub. Soprano Saxophone in B♭)
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- Trumpet in B♭
- Horn in F
- Trombone
- Euphonium
- Tuba
- Piano
- 1st Percussion
- Tam-tam
- Suspended Cymbal
- Snare Drum
- 3 Toms
- Wind Chime
- 2nd Percussion
- Antique Cymbal
- Wind Chime
- Bass Drum
- Timpani
- 3rd Percussion
- Vibraphone
- Wind Chime
- Glockenspiel
- Tam-tam
- 4th Percussion
- Sleigh Bell
- Marimba
- Suspended Cymbal
楽曲解説
この作品は永島学園松江西高等学校吹奏楽部の委嘱で2023年に作曲しました。「能をテーマにした作品を」との依頼を受け、今回は「巴」を題材として選びました。
「木曽の山里の僧が、旅の途中で近江の国(滋賀県)の琵琶湖のほとり、粟津原(あわづがはら)に着くと、松陰の神前で一人の女が泣いていた。僧が理由を尋ねると、ここは木曽義仲が神として祀られている場所で、実は自分も亡者だと明かし、姿を消す。やがて里人が僧に、義仲と巴の物語を語って聞かせ、涙していたのは巴の霊だろうと伝えます。巴は義仲に仕えていた女武者であった。
僧が経を手向けていると、巴の霊が甲冑姿で現れた。粟津原の合戦での義仲の最期を語り、女だからという理由で、共に討ち死にできなかった執心を訴え、弔いを乞い、姿を消した。」
作曲するにあたって、巴の義仲に対する愛情や、勇敢に戦う場面、そして義仲との最期の別れ、義仲の優しさを受け止めながらも共に死ぬことができなかった悲しみ、そして最後は浄化されていく様子を表現しています。小編成ならではの繊細さを大切にしながら演奏していただけたらと嬉しいです。
(松下倫士)