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楽曲詳細情報
- 作曲
- 片岡寛晶(Hiroaki Kataoka)
- 演奏時間
- 10:00
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- Fl. / S.Sax. / A.Sax. / Cl. / Trb. / Tuba / Optional Solo(Ob. / Bsn. / E♭Cl. / B.Cl. / A.Sax. / B.Sax.) / Timp. / Mari. / B.D.
- Trp.最高音
- 1st:High H (A) / 2nd:G / 3rd:D
- 演奏最少人数
- 36~
- 編成
- 吹奏楽(大編成)
楽器編成
- Piccolo
- Flute (div.)
- Oboe
- Bassoon
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭(div.)
- 2nd Clarinet in B♭(div.)
- 3rd Clarinet in B♭(div.)
- Bass Clarinet in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭(doub. Soprano Saxophone in B♭)
- 2nd Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 3rd Trumpet in B♭(div.)
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- 3rd Trombone
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass
- 1st Percussion
- Timpani
- Vibraslap
- Suspended Cymbal
- Glass Harp in C
- 2nd Percussion
- Snare Drum
- Suspended Cymbal
- Glockenspiel
- 3rd Percussion
- 4 Toms
- Wind Chime
- Spring Drum
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Glass Harp in C
- Ratchet
- Cabasa
- 4th Percussion
- Bass Drum
- Ratchet
- Marimba
- 5th Percussion
- Tam-tam
- Glockenspiel
- Marimba
- Crash Cymbals
- Xylophone
- Tambourine
- 6th Percussion
- Vibraphone
- Suspended Cymbal
- Whip
- Wood Block
- Hi-hat Cymbal
- Crash Cymbals
- 7th Percussion
- Chimes
- Glockenspiel
- Xylophone
- Sleigh Bell
楽曲解説
ティアエスの祈り ~奏楽は靡き星は煌めく(そらはなびきほしはきらめく)
【楽曲解説】
沖縄県で活動する一般吹奏楽団体《ウインドアンサンブル ティラミス》の指揮者・前泊 正巳 氏からの委嘱により2022年に作曲。同年の定期演奏会にて初演されました。同団体は、私が作曲家デビューをして間もない頃から数多くの片岡作品に取り組まれ、いつも温かいご支援を頂いておりました。第20回を迎える定期演奏会の記念作品でもありましたので、タイトルはティラミスという言葉をもじる形で【ティアエス】とし、私の思い描く架空の星の女神さまをテーマに、旋律を紡ぐ事にしました。
この作品を一言で表すなら、片岡らしさ溢れる作品!といったところではないでしょうか。
冒頭のクラリネットによる増4度の跳躍と、その後Tuttiで聞かせる四分音符と二拍三連のリズムは、曲の展開において大きな役目を果たします。中間部の弱奏は、ティアエスの奏でる歌を楽器で表現してみました。そちらにも耳を傾けてみてください。
後半のテンポの速い箇所においては、劇的な旋律と細かな音符の表現により、躍動感に溢れた音楽でエンディングを迎えます。 片岡作品に取り組まれた事のある方なら、思わずニヤリとしてしまう場面もあるかもしれませんが、その一方で、新たな世界観を表現する事ができたと感じております。
私のお気に入りの一曲、ティアエスの祈りを、世に送り出せた事を作曲者として幸せに思います。
最後に、初演をしてくださった ウインドアンサンブル ティラミスの皆様、再演をしてくださった東海大学吹奏楽研究会の皆様、また、この作品に関わってくださった全ての皆様に心より厚く御礼申し上げます。
一体感に溢れる演奏を、皆さんの手で作り上げてみてください!
(片岡寛晶)
※[M]~ 木管低音群によるエクストラバージョン(14小節)をご用意しました。こちらからダウンロードください。
演奏人数に不足がなければ使って頂いても構いません。通常版(7小節)の場合は、各ソロは楽譜上の任意の楽器で演奏をしてください。
【委嘱元コメント:ウインドアンサンブル ティラミス】
片岡さんとの出会いは、今から10年以上も前に遡ります。
2013年に「オリエントの光芒」を吹奏楽コンクールの自由曲として演奏させていただきました。木管楽器群の美しいメロディ、金管群の華やかな響き、そしてなんと言っても打楽器群の楽しさ溢れる躍動感を肌感覚で感じながら片岡さんの音楽に対する熱い想いと共に歩んできました。
数多くの片岡作品の演奏を積み重ねていく中で、片岡さんに当団への作品を作っていただきたいという夢ができました。 数年後、片岡さんが沖縄にいらっしゃった際にお会いする機会に恵まれ、私たちの想いを片岡さんに伝える事ができ、第20回という記念すべき演奏会に実現にいたりました。
作品を手掛けていただいた時期は、コロナ禍で先がまだ見えない状況でしたが、奏楽は靡き星は煌めくにあるようにティアエスが希望の星になり、私たちに明るい奏楽(世界)をもたらしてくれました。何度も連絡を取り合い、沖縄にも足を運んでいただいて新たな命(楽曲)が生まれ、みんなで愛を持って育てたティアエスは私たちにとってかけがえのない宝物です。
このような素晴らしい作品を生み出してくださり感謝申し上げます。
この作品が沖縄から多くの方々に響き渡り、たくさんの星が煌めきますよう心より願っております。
(ウインドアンサンブル ティラミス 指揮者 前泊 正巳)