ムジカ・エスノート ～ウインドオーケストラのために／片岡寛晶【吹奏楽ライセンス楽譜】

横浜市立中山中学校吹奏楽部より委嘱のお話を頂き、2017年7月に、よこすか芸術劇場にて初演されました。この曲を作るにあたり、様々な音楽様式を用いてみました。オリエンタルな響き、ロシア音楽の躍動、中東や中国の音階、シンフォニックなサウンドなど…

これまでとは違う路線で挑もうと、希望を胸に抱いていたのですが、実はこの作品を書いていた時、僅か4ヶ月の期間で、既に吹奏楽曲を5タイトル完成させていたこともあり、創作に取り組む際、私自身の気力体力は限界の一歩手前でした。

しかしながら、そんな状況の中、良いものをつくるという想いを精一杯五線に込め作り上げた曲は、私にとっての勲章であり、大切な宝物となりました。

音楽のムジカ。
異国的な、民族的なものを意味とする、エスノ。
音符のノート。

これらを組み合わせて、ムジカ・エスノート、とタイトルを付けました。

この作品が、多くのバンドで演奏され、聴衆の皆さんの心に響き届きましたら嬉しく思います。

（片岡　寛晶）