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楽曲詳細情報
- 作曲
- 櫛田てつ之扶(Tetsunosuke Kushida)
- 演奏時間
- 6分30秒 (約)
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- B♭Cl. / A.Sax. / Mari.
- Trp.最高音
- 1st / Ges 2nd / F
- 最少演奏人数
- 21名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Piccolo
- Flute
- Oboe
- Bassoon
- B♭Clarinet 1 & 2
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone (div. opt.)
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 & 2
- Horn 1& 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Percussion ※5 players~
- Timpani
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Tam-tam
- Wind Chime
- Maracas
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
楽曲解説
この作品の原曲となったのは、ユーフォニアムと吹奏楽のための協奏曲である《風のらぷそでぃ》。その主題を使ってウインド・アンサンブルのための曲として作曲しました。
コンセプトとしては、吹奏楽のベーシックなスタイルとしてのウインド・アンサンブルのための曲です。つまり中・小編成のバンドが、より意欲的な活動を目指すためのレパートリーとして考えています。少人数で初歩的なバンド・グレードは低く・質的にもやや薄く、といった中・小編成のバンドの、負のスパイラルから抜け出して欲しいのです。そのためには、やはりウインド・アンサンブルのためのレパートリーが必要かと思います。
この曲は、風とか雲といった絶えず変化するその動きを、心の動き、情感の高まりと捉え作曲しています。心地よく風に吹かれて庭園を歩いている、そしてふと立ち止まったとき頬にあたる風に少し心を動かされる、といった心象風景とでも云うのでしょうか。それぞれの場面が次々と展開していく、といった解りやすい構成になっています。
各パートともに、2声部までで作曲していますので、20~30名の編成で充分です。打楽器セクションは、ティンパニーを含めて5名で演奏すると効果的ですが、割愛する楽器が生じても問題ありません。勿論、その他のセクションでも同じことが言えます。うまく編成できれば16名でも可能です。
奏法は、いわゆる難奏音域はありませんが、奏法そのもの・楽想の捉え方においてはグレードは3.5~4が要求されます。特殊な奏法としては、ティンパニーにある「ヲトシ」といった伝統的な奏法(全体のテンポに関係なくだんだん小刻みに速める演奏)を取り入れています。また、Tam-tamの響きをどこまで残すか、といった余韻も大切です。
(櫛田胅之扶)