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♪詳細情報♪
演奏時間:8分30秒 (約)
グレード:4.5
主なソロパート: Fl. / B♭Cl.
Trp.最高音: 1st / High B♭ 2nd / G
最少演奏人数:23名
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
Flute 1 (div.)
Oboe
Bassoon (opt.)
B♭Clarinet 1 (div. opt.) & 2
Bass Clarinet
Alto Saxophone
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Horn 1 & 2
Trombone 1 & 2
Euphonium
Tuba
String Bass (opt.)
Piano
Drum Set
Triangle
Glockenspiel
Xylophone
Vibraphone
Chimes
♪楽曲解説♪
この曲はブレーン・ミュージックによる委嘱作品で2011年11月完成した。
作曲者も記述しているが、タイトルの一部になっている“かごめ”は、子供の遊びに使われるわらべ唄「かごめかごめ」で、曲名や歌詞に対する解釈、変遷は多種にわたり江戸時代の1800年頃から記録が残っている。
作曲者は本作品に対して次のように述べている。
『桜の美しさとは、刹那的な生の欲求そのものであろう。だからこそ、その放棄、散り様には微塵の躊躇いも無い。凛とした潔さを背景に感じればこそ、絢爛たるその終生に私はいつも寂しさを感じてしまう。
本作品では、「かごめかごめ」の旋律の一部を引用している。この唄が何を示しているかは諸説あり、私自身も特定を求めはしないが、“かごめ”を“籠女”と表記すれば、自ずとその寂しさが見えて来はしないだろうか。
桜から感じられるそれと対極的なようでいて、存外、似通った質感も感じられる。狂乱的な桜吹雪に包まれて舞い踊る少女という視覚的イメージが、作曲の根底にあった。しかし、桜は散り、涙は枯れ、後には決して何も残るまい。であれば、自由を得ることの出来なかった少女の孤独に、せめてもの花化粧を。』
また演奏にあたっては次のように述べている。
『快速部は上述のイメージを描いている。ダイナミクスに関わらず、徹底して走り抜けること。テンポの速さは外観の描写ではなく、束の間の美を追う想いの強さであるから。一転、籠の中から見上げる空の遠さを歌う緩徐部では、芯のある弱音を紡いで欲しい。フルートのソロは、尺八のような邦楽的な音色を求めたい。ピアノは、オプション扱いとしていないため、事情によりカットする場合には、十分な注意を。緩徐部における オーボエの音色は、特に諦め難いので、ソプラノ・サックスの使用など工夫を求めたい。』