『生きがいとはなにか』を考えるきっかけになるような作品。ピアノの演奏効果と感動的なメロディーにご注目。
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バンド指導者による選曲アドバイス
ピアノ×吹奏楽で奏でる壮大な音楽!
壮大なドラマや映画を想像してしまう曲ですが、それもそのはずで題材は一冊の本です。冒頭から心に迫る音楽が続き、やがて温かな空気感に包まれます。ですからこの曲を演奏するなら・・・
♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
1st Flute
2nd Flute
Oboe (Option)
Bassoon (Option)
1st Clarinet in B♭(div.)
2nd Clarinet in B♭(div.)
Bass Clarinet in B♭
Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
2nd Flute
Oboe (Option)
Bassoon (Option)
1st Clarinet in B♭(div.)
2nd Clarinet in B♭(div.)
Bass Clarinet in B♭
Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
1st Trumpet in B♭
2nd Trumpet in B♭
1st & 2nd Horns in F
1st Trombone
2nd Trombone
Euphonium
Tuba (div.)
String Bass (Option)
2nd Trumpet in B♭
1st & 2nd Horns in F
1st Trombone
2nd Trombone
Euphonium
Tuba (div.)
String Bass (Option)
Timpani
1st Percussion
Piano
1st Percussion
Suspended Cymbal
Wind Chimes
3 Tom-toms
Ride Cymbal
Tam-tam
Vibraphone
2nd PercussionWind Chimes
3 Tom-toms
Ride Cymbal
Tam-tam
Vibraphone
Glockenspiel
3rd Percussion(Option)Tubular Bells
Bass Drum
Vibraphone
Crash Cymbals
Bass Drum
Vibraphone
Crash Cymbals
Piano
♪楽曲解説♪
京都府・木津川市立山城中学校吹奏楽部の委嘱により作曲。顧問の高世聡一郎先生からご提案いただいたテーマは、ハンセン病に苦しむ人々に寄り添った医師・神谷美恵子氏の著書『生きがいについて』。「新型コロナウイルスの影響で日常が変わりゆく今こそ、生きるとはどういうことか、生きがいとはなにかを子どもたちに考えて欲しい。そのきっかけとなるような作品を。」という先生の想いを聞き、作曲にあたりました。
曲は、本の中で語られている言葉や引用された詩などの印象を音で表しています。あえて、それぞれの場面について標題を付けるならば、「生きがいということば」、「生きがいをうばい去るもの、新しい生きがいを求めて」、「心の世界の変革」となるでしょうか(それぞれ、本の目次から引用)。
全体の構成は、緩・急・緩のシンプルな形式をもち、「急」の部分では「完全5度+長3度」の堆積和音が多く出てきます。例えば、「ド・ソ・シ・ファ#」といった和音がこれに当たり、その中の「ド・シ」、「ソ・ファ#」の長7度の響きを上手く作ることで、よりいびつで荒々しい音楽を表現できるでしょう。
小編成から演奏が可能です。(Tuba奏者が1人の場合は原則として下の音を演奏。)決して高度なテクニックが求められるわけではありませんが、哲学的なテーマなど、じっくりと時間をかけて向き合ってもらいたい作品です。
(日景貴文)