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楽曲詳細情報
- 作曲
- 福島弘和(Hirokazu Fukushima)
- 演奏時間
- 7分15秒(約)
- 楽曲構成
- 「序奏」~「領主の首が落ちた日」~「グルシェの旅」~「裁判 白墨の輪」~「グルシェの子守唄」~「民衆の踊り」
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- A.Sax. / Trp.
- Trp.最高音
- 1st / As 2nd / F 3rd / F
- 最少演奏人数
- 24名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Flute 1
- Flute 2 (doub. Piccolo)
- Oboe (opt.)
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 , 2 & 3
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium
- Tuba
- Piano
- Percussion ※4 players~
- Timpani
- Snare Drum
- Bass Drum
- 4 Tom-toms
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Finger Cymbals
- Hi-hat Cymbal
- Tam-tam
- Tambourine
- Wind Chime
- Bongo & Conga
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
楽曲解説
帝京安積高等学校吹奏楽部の顧問の先生より委嘱を受けた時に「最近の生徒の中には家庭的な問題を抱える生徒が多い、そんな生徒達の心の支えになるような曲を」と言う手紙をいただき、その手紙の返事を書くつもりで曲を作りました。
ベルトルト・ブレヒトの戯曲の「白墨の輪」を題材にしたのは、他人(貴族)の捨てられていた赤ん坊をグルシェ(使用人)が、色んな困難から赤ん坊を自分の子供の様に守り抜き、最後の「白墨の輪の裁判(地面に白墨で描いた輪の中に子供を置き、生みの親(貴族)と育ての親(グルシェ)で、子供を引き合い、自分に引き寄せた方に親権を与える裁判)」では、両手を引っ張られ痛がる子供を想い、引き合いをせずにすぐに子供の手を離してしまうグルシェの子供に対する愛に「他人でもしっかり見守っていますよ」と言う自分の意見をダブらせる事によって、何か1つのメッセージ、手紙の返事になるのではないかと考えたからです。
曲は話の内容に沿うものではなく、いくつかの場面のイメージをつなぎ合わせて作りました。最初と最後は、コーカサスの民衆が踊っている様なイメージの曲です。最初に中間部の「グルシェの子守歌」次に「グルシェの旅」を作り、それに肉付けをしていく様に、他の部分を作りました。
(福島弘和)