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小編成バンドの救世主的存在の作品!
私が「小編成バンドの救世主的存在」と信頼している広瀬勇人氏の作品で、この作品もオプションパートやCueの配慮がなされており、広瀬氏によると「14名から」とありますが、さらに・・・
♪詳細情報♪
演奏時間:6:00(約)
グレード:3.5
主なソロパート:Fl./A.Sax./Timp.
Trp.最高音:1st:G / 2nd:E / 3rd:Des
演奏最少人数:14人
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
2nd Flute (doub.Piccolo)(opt.)
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭ (opt.)
1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭ (opt.)
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭ (opt.)
2nd Trumpet in B♭
3rd Trumpet in B♭ (opt.)
1st Horn in F
2nd Horn in F (opt.)
3rd Horn in F (opt.)
1st Trombone
2nd Trombone
3rd Trombone (opt.)
Euphonium
Tuba
String Bass (opt.)
Timpani
Suspended Cymbal
Triangle
Snare Drum
Crash Cymbals
Hi-hat Cymbal
Wind Chime
Xylophone
Wind Chime
Marimba
Vibraphone
Bass Drum
Triangle
♪楽曲解説♪
「蒼き海と船乗り」は2020年、長崎県立佐世保南高等学校吹奏楽部(顧問:一ノ瀬司教諭)の委嘱により作曲されました。この作品は、軍の港と造船業で発展した佐世保の街にちなんで、蒼く美しい海と、海に乗りだす船乗りたちを描いています。曲の冒頭、オーシャンドラムと鍵盤打楽器による穏やかな波の上でアルト・サクソフォン(或いはクラリネット)とフルートのソロがからみあい、静かな美しい海の情景を表現しています。その後徐々に音楽が厚みを増し、中音楽器のユニゾンやティンパニのソロが力強く海へと漕ぎ出す荒くれ者の船乗りを表します。その後テンポが速くなり、荒れた天気と大きくうねる波に耐えながら船乗りが必死に航海を続け、中間部で一旦海が穏やかになるものの、再び荒れた厳しい航海を経て、最終的にはGrandiosoで目的の地に辿りついた達成感と喜びの中、華やかに曲が幕を閉じます。
オプション楽器の設定が多く最小14名から演奏出来ますが、20名前後での演奏でより安定したサウンドとなり、30名前後で演奏すると厚みと繊細さのメリハリをつけやすいでしょう。ユニゾンが多いため、1人1人の負担が少なく無理せず厚みのあるサウンドを作ることができる一方で、いくつかのパートに現れるソロではソリストの技術や音楽性を十分に発揮することが出来ます。
打楽器は最小2名で演奏することが出来ますが(打楽器4パートのうち3rdと4thがオプション)、打楽器奏者が少ない場合、演奏が休みのトランペットやフルートの2番奏者が一時的に打楽器パートに加わると、より海の情景を効果的に表現することが出来るでしょう。
また、オーシャンドラムは曲の雰囲気を作る上でとても重要なパートなので、より自然に近い「波」の音を適切な音量で表現出来る様、演奏法を研究してみましょう(もしバンドで楽器を所有していない場合は、近隣のバンドから借りたり、自分たちで手作りのオーシャンドラムを作ってみて演奏に加えられると良いでしょう)。
(広瀬勇人)