
宅配スコア閲覧
スコアに固執せず、オリジナリティー溢れる演奏を!
旋法の異なる3つの性質を 「Triedre」(3面体) になぞらえて作られています。第一曲はファンファーレ的に始まる威風堂々たる行進、2曲目は修道士たちの合唱が聞こえてきそうな・・・
楽曲詳細情報
- 作曲
 - 天野正道(Masamicz Amano)
 - 演奏時間
 - 6:50 (約)
 - 楽曲構成
 - I.プレリュード(Prelude) (1:30) / II.インターリュード(Interlude) (2:20) / III.フィナーレ(Finale) (3:00)
 - グレード
 - 4
 - 主なソロパート
 - 特になし
 - Trp.最高音
 - 1st:high B♭(or As)/ 2nd:E / 3rd:Ces
 - 演奏最少人数
 - 20
 - 編成
 - 吹奏楽
 
楽器編成
- 1st Flute (doub. Piccolo)
 - 2nd Flute
 - Oboe (Option)
 - Bassoon (Option)
 - 1st Clarinet in B♭
 - 2nd Clarinet in B♭
 - 3rd Clarinet in B♭(Option)
 - Bass Clarinet in B♭
 - 1st Alto Saxophone in E♭
 - 2nd Alto Saxophone in E♭
 - Tenor Saxophone in B♭
 - Baritone Saxophone in E♭
 
- 1st & 2nd Horns in F
 - 3rd Horn in F(option)
 - 1st Trumpet in B♭
 - 2nd Trumpet in B♭
 - 3rd Trumpet in B♭(option)
 - 1st Trombone
 - 2nd Trombone
 - Bass Trombone(Option)
 - Euphonium
 - Tuba
 - Contrabass (Option)
 
- 1st Percussion
 - Timpani
 - Triangle
 - Suspended Cymbal
 
- 2nd Percussion
 - Snare Drum, Bass Drum
 - (or Set Drums)
 - Triangle
 
- 3rd Percussion
 - Crash Cymbals
 - Glockenspiel
 - Crotales (or Glockenspiel)
 - Suspended Cymbal
 - Triangle, Cowbell
 
楽曲解説
《ブレーン委嘱作品》
■作品について
日本語訳をすると「3面体」となるが、この3面体は所謂ユークリッド幾何学では存在し得ない。何故ならば、面を作る最低の単位は三角形。つまり頂点が3つある。立体を作るためにはもう一つ頂点が必要となる。そうすると最低でも面が4つになってしまうので「3面体」はユークリッド幾何学では存在しないのである。しかしながら、面が湾曲している球体ではこの3面体が存在しうるのだ。身近な例では銀杏。銀杏には湾曲する2面体や3面体の殻がある!
さて、敢えての跳躍解説。
この作品は短い3曲で構成されている。3曲共に教会旋法などによる部分と、テンションコードを多く含むが明確な調性がある部分とで成り立っている。1曲目はミクソリディア旋法によるテーマがメインとなっている。2曲目はフリギア旋法とドリア旋法をメインとしたインターリュード。1曲目同様途中でテンションコードを含む調性部分が挿入される。3曲目は今までとは違って、旋法は旋法だが教会旋法ではなく、所謂「移調の限られた旋法第2番」つまりジャズ理論で言う「コンビネーションディミニッシュスケール」をメインにしている。教会旋法とはかなり違う感じだが、これも「旋法」なのだ。まぁ、このような理論的な事に捉われず、示されている「音」を紡ぎとって「音楽」を表現して頂ければ幸甚である。
(天野正道)













