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楽曲詳細情報
- 作曲
- カール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria von Weber )
- 編曲
- 井澗昌樹(Masaki Itani)
- 演奏時間
- 8分30秒 (約)
- グレード
- 4
- 調性
- 原調(冒頭Es:)
- 主なソロパート
- 特になし
- Trp.最高音
- 1st / High B♭ 2nd / As 3rd / E
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- 1st & 2nd Flutes
- 1st & 2nd Oboes
- 1st & 2nd Bassoons
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭(div.)
- 2nd Clarinet in B♭
- 3rd Clarinet in B♭(div.)
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Contrabass Clarinet (opt.)
- Soprano Saxophone in B♭
- 1st Alto Saxophone
- 2nd Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 3rd Trumpet in B♭
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- Bass Trombone
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass
- Timpani
- Percussion ※5 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Triangle
- Tambourine
- Glockenspiel
- Marimba
楽曲解説
ウェーバーはドイツ・オペラの確立に多大な功績を残したロマン派初期の作曲家。「オイリアンテ」は全9作品のオペラのうち8作目にあたるが、現在では全編が上演される機会は少ない。
変ホ長調を基調とするソナタ形式で構成された序曲は、勇壮な第1主題とアリア調の第2主題との鮮やかな対比が印象的な提示部、緊迫したフガートを持つ展開部、凱歌のような喜びを伴って奏される再現部と、コンパクトにまとめられているが過不足の無い充実した内容を誇っている。全曲を通じて現れる3連符と付点8分音符+16分音符の組み合わせが何とも瑞々しい。
吹奏楽への編曲に於いて、基本的には原曲のスコアに忠実であることを主眼としており、アーティキュレーションなどの書き換えは必要最低限と思われるものに留めている。スコアに記された“con molto fuoco”とは、荒々しさではなく弾力に富んだ若い生命の躍動と捉えられるべきか。練習番号7などに現れる、後のワーグナーを想起させるかのような重量感をアクセントに、色彩豊かな演奏を期待したい。
2013年11月17日愛媛県民文化会館〈ひめぎんホール〉にて、長谷川公彦指揮・愛媛県立伊予高等学校によって初演された。常に新しい可能性に目を向け続ける長谷川先生及び同校の皆さんに、心より敬意を表したいと思います。
(井澗昌樹)