歌劇「仮面舞踏会」セレクション／G.ヴェルディ（山里佐和子）【吹奏楽ライセンス楽譜】

埼玉県川越南高等学校委嘱作品。有名なヴェルディーの歌劇から編曲。トロヴァトーレ、リゴレットに続く３作目。30人前後でも演奏可能なオーケストレイション。ダブルリード、ストリングベースはオプション。打楽器は4名で演奏可能。

イタリアの作曲家ヴェルディ(1813-1901)。オペラの名作を多数残したことでその名を知られています。 1857～58年にかけて作曲、1859年初演の歌劇『仮面舞踏会』もまた、根強い人気を誇る作品です。1861年のパリでの公演時には、Le Moniteur Universel紙が「ヴェルディがこれまで作曲した中で最も素晴らしい音楽の１つに数えられる」と絶賛しています。

吹奏楽版では、歌劇の第１幕を中心にスケール感ある６曲を選曲しています。

前奏曲(抜粋)～第１幕・第１場より"Ogni cura si doni al diletto (魔法の岩屋へ馳せ参じよう)"～第２幕の前奏曲～第１幕・第２場冒頭部分"Invocazione (召還)"～第１幕・第２場より"Arrivo il primo! (１番乗りだ！)"～第１幕・第２場より"Scena ed Inno (劇唱と賛美歌)" 

埼玉県立川越南高等学校吹奏楽部(指揮・指導:小関裕幸教諭)の委嘱により編曲、2011年６月の同校吹奏楽部定期演奏会にて初演されました。2011年度吹奏楽コンクール予選(B部門)の同校の自由曲としても取り上げられ、西関東大会金賞の成績を収めています。 

＜演奏上のアドバイス＞
・小～中編成の団体でもチャレンジしやすい編成での編曲、及びオプション楽器の設定をしています。
・Clarinet 1～3はdiv.することを前提に編曲していますが、各パートに２名以上の奏者をおけない場合はdiv.の上方の音を演奏してください。
・Tubaのオクターブに分かれている音は、２名以上の奏者をおけない場合は下方の音を演奏してください。

練習番号N～Pについて
・占い師ウルリカ(メゾソプラノ)のソロを、S.Sax.で表現しています。バンド側の旋律もソロに寄り添う形で動いていますので、バランスに留意してください。
・Cl.2～3,B.Cl.,Hr.のパターンについては、オプションの頭打ちのみでも構いません。

（山里佐和子）