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ピアノ協奏曲としての性質をもつ原作から独奏楽器を取り払い、合奏だけで作品の魅力の再現に挑んだ編曲。

パガニーニの主題による狂詩曲/S.ラフマニノフ(森田一浩)【吹奏楽ライセンス楽譜】

在庫
在庫あり
商品コード
YDAR-D01
メーカー
ブレーンミュージック / Brain Music
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■ライセンス楽譜について■
弊社「ライセンス楽譜」は、該当作品の「年間演奏ライセンス」を購入いただくスタイルの楽譜です。


この「ライセンス楽譜」をご購入のお客様には《楽譜(スコア+パート譜セット)》と《演奏許諾書》をお送りいたします。《演奏許諾書》により定められた期間内(※1年間)は、自由に演奏していただけます。


「ライセンス楽譜」の楽譜は返却不要です。ただし、《演奏許諾書》記載の許諾期間が終了した後は、公の場での演奏はできませんのでご注意ください。許諾期間終了後に、再演をご希望の場合は、新たに「年間演奏ライセンス」をご購入ください。


(1)「年間演奏ライセンス」お申し込みについて
弊社ネットショップから、または、専用のFAX申込用紙でお申し込みください。

(2)「年間演奏ライセンス」料のお支払いについて
ネットショップからお申し込みの場合は、「コンビニ決済(前払い)」、「代金引換(配達時にお支払い)」、「クレジット決済」からお選びいただけます。
FAXでお申し込みの場合には、「代金引換(配達時にお支払い)」のみでのお支払いとなります。

(3)「年間演奏ライセンス」の有効期間について
出荷日より1年間です。(※《演奏許諾書》に明記されます。)

(4)《演奏許諾書》について
《演奏許諾書》は楽譜出荷時に1枚同封いたします。演奏ライセンスの契約内容を記載した重要書類です。再発行は致しませんので、紛失しないようご注意ください。コンクール等へご出場の際は、この《演奏許諾書》をコピーしてご提出ください。

(5)演奏や録音等に関する著作物使用料について
日本音楽著作権協会(JASRAC)等の著作権管理団体が徴収いたします。演奏や録音等の際には楽曲名・作曲者名(編曲作品の場合は編曲者名を含む)・出版社名を日本音楽著作権協会等にお届けいただき、所定の著作物使用料をお支払いください。コンサート等のプログラム・パンフレットには、必ず楽曲名・作曲者名(編曲作品の場合は、必ず編曲者名を含む)の記載をお願いいたします。

(6)無断複製の禁止
楽譜の無断複製(コピー等、方法の如何を問わず)は、著作権法で禁じられております。ただし、演奏者数の都合により、パート譜の補充が必要な場合に限り、必要部数のコピーを認めます。また、コンテスト等の審査用にスコアをコピーして提出することは認めます。

(7)第三者の使用禁止
《演奏許諾書》に記載された演奏団体以外の第三者が、該当楽譜を演奏することはできません。万一、他の団体によって演奏された場合は、全ての楽譜を没収させていただき、ライセンスご契約者様(団体)及び、不正に楽譜を使用された団体に対し損害賠償を請求いたします。
(*)料金・サービス内容は諸事情により予告なく変更になる場合があります。 あらかじめご了承ください。


この楽譜は返却不要です


■許諾期間終了後に再演ご希望の場合■

① 楽譜をお持ちの場合は、再演用ライセンスがご利用いただけます。


再演用|年間ライセンス料 
吹奏楽作品(商品コードYD〇〇) 一律 16,500円(税込)
アンサンブル作品(商品コードYDQ〇〇) 一律 11,000円(税込)
ブラスバンド作品(商品コードYE〇〇) 一律 11,000円(税込)


再演用ライセンスは初回購入の演奏者(団体)にしか付与できません。

お申し込みの際には初回購入時のライセンスコード(演奏許諾書・スコア表紙に記載されています)が必要です。

ご利用方法、お申込みは下記ブレーン・オンラインショップへ


②楽譜をお持ちでない場合(紛失含む)は、新規で「年間ライセンス」(楽譜セットつき)が必要です。

¥44,000(税込)
税抜 ¥40,000
数量
-+

宅配スコア閲覧

宅配スコア閲覧:パガニーニの主題による狂詩曲

¥1,100(税込)
税抜 ¥1,000

♪詳細情報♪

作曲:セルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninoff)
編曲:森田一浩(Kazuhiro Morita)
演奏時間:9分40秒(約)
グレード:5
調性:原調(a:)
主なソロパート: Ob. / B♭Cl.
Trp.最高音:1st:A / 2nd:A / 3rd:E
編成:吹奏楽

▼楽器編成▼

Piccolo (doub. Flute 3)
Flute 1 & 2
Oboe 1& 2
Bassoon 1 & 2
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Contrabass Clarinet
Soprano Saxophone
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Trumpet 1 (div.), 2 & 3
Horn 1 , 2 , 3 & 4
Trombone 1 & 2
Bass Trombone
Euphonium (div.)
Tuba (div.)
St.Bass

Harp
Timpani

Percusssion ※5 players~
Snare Drum
Bass Drum
Crash Cymbals
Triangle
Glockenspiel
Xylophone
Vibraphone

♪楽曲解説♪

セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)は、幼い頃からピアニストとしての才能を現し、チャイコフスキーを始めとするロシア・ロマン派の音楽の影響を強く受けながら、名ピアニスト及び作曲家として活動し、有名なピアノ協奏曲第2番に代表される、ロシア的な濃密なロマン性を湛えた音楽を数多く作曲しました。

「パガニーニの主題による狂詩曲」(作品43)は、実質的にはピアノ協奏曲と考えられる作品で、1934年にスイスで完成、同年アメリカのボルティモアで、作曲者自身のピアノで初演されています。主題に使われているのは、天才ヴァイオリン奏者として知られたパガニーニ(1782-1840)が1805年頃に発表した無伴奏ヴァイオリンのための「24の奇想曲」(作品1)中の第24曲ですが、この曲は、リストやブラームスといったロマン派の大作曲家から近代・現代の作曲家に至るまで、様々な作曲家の創作意欲を駆り立てることになり、数多くの名作が生まれています。

ラフマニノフは、そういった歴史的な位置づけを十分承知しながら、さらにもうひとつ、同じく数多くの作曲家が用いてきた、中世に起源を発する主題「ディエス・イレ(怒りの日)」を第2主題に用いることで、挑戦的であると同時に独創的な変奏曲を構想したのでした。甘く切ない第18変奏は特に有名で、映画やドラマで度々使われ、だれもが耳にしたことのある音楽となっています。

【吹奏楽版について】
1934年に作曲された「パガニーニの主題による狂詩曲」は、音楽的には十分に近代的ではあるのですが、ルトスワフスキやブラッハー作品ほど現代的でもなく、作曲者独特のロマンティシズムにあふれ、数ある「パガニーニ変奏曲」の中では最も広く知られた作品です。

オリジナルはピアノ協奏曲のスタイルで書かれた主題と24の変奏からなりますが、この吹奏楽のための編曲は、主題と第1変奏(“先行変奏”として主題の前に置かれている)、第8変奏、第10変奏、第12変奏、第13変奏、第14変奏、第18変奏、第24変奏(コーダを含む)を抜粋したものです。

編曲を提案した埼玉県立伊奈学園総合高等学校の宇畑知樹先生も、ピアノ協奏曲が吹奏楽曲として成立するのかどうか、初めは半信半疑であったと思います。それは編曲者の私も同様で、オーケストラ・スコアを改めて見るまでもなく、編曲作業には多くの困難が予測されました。しかし、協奏曲の独奏楽器を取り払い、合奏だけで作品の魅力を再現しようという、ある意味では無謀な試みに敢えて挑戦したのは、宇畑先生が「この曲が頭から離れない」と言った、その一言が決め手だったのです。「人の心を虜にする作品」がどういうものなのか、編曲家としてではなく、作曲家として私は、この作品を題材にもう一度考えてみたいと思いました。

演奏にあたっては、オリジナルのピアノ・パートがどこにあるかを探す必要はまったくありません。それが明確に見える部分もありますが、多くは音楽の中に溶け込んで、元のかたちは失われています。それがこの編曲のねらいでもあるのです。オリジナルはどう書かれているか、ということよりも、吹奏楽でどういう響きを目指しているのかを読み取ってください。

(森田一浩)

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