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楽曲詳細情報
- 作曲
- ニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nicolai Rimsky-Korsakov)
- 編曲
- 黒川圭一(Keiichi Kurokawa)
- 演奏時間
- 8分00秒 (約)
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- Picc. / Fl. / Ob. / B♭Cl. / Trp.
- Trp.最高音
- 1st:As / 2nd:As / 3rd:Es
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo (doub. Flute 3)
- Flute 1 & 2
- Oboe
- Bassoon *
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 , 2(div.) & 3(div.)
- Alto Clarinet *
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone 1
- (doub. Soprano Saxophone)
- Alto Saxophone 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1
- (doub. Flugel horn)
- Trumpet 2 & 3
- (doub. Cornet)
- Hrn. 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 & 2
- Bass Trombone
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass *
- Harp *
- Timpani
- Percussion ※5 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
- * 省略可能楽器
楽曲解説
ニコライ・アンドレイェヴィチ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov/1844~1908)作曲の歌劇《サルタン皇帝の物語》は、プーシキンのファンタジックなおとぎ話をもとにした、全4幕からなる歌劇です。1899年から1900年にかけて作曲され、初演は、1900年11月2日にモスクワのソロドヴニコフ劇場で、ミハイル・イッポリトフ=イワノフの指揮により行われました。
この吹奏楽用スコアでは、下記の2曲が編曲されています。
■熊蜂の飛行
歌劇中では、第3幕の間奏曲として管弦楽により演奏されます。今日では、器楽用独奏曲として、様々な楽器のために編曲され、ソリストのヴィルトオーシティを披露する小品として広く演奏されています。
この吹奏楽編曲は、倉敷高等学校吹奏楽部の委嘱により2021年4月に書かれたもので、同年8月9日に開催された第62回岡山県吹奏楽コンクールにおいて、土師孝法指揮/同校吹奏楽部の演奏で編曲初演されました。
■ 3つの奇跡
歌劇中では第4幕第2場に先だって演奏される前奏曲です。作曲者は、1903年に、この歌劇中の音楽に基づく3楽章からなる組曲を作りました。「3つの奇跡」は、その組曲の第3曲としても用いられています。
曲は、ファンファーレに続き、レディネッツの街で起こる3つの奇跡 口笛で音楽を奏でるとエメラルドの粒が入った黄金のクルミを運んでくるリス(c~)、海から現れる33人の若くて美しい護衛の兵士(f~)、白鳥の姿をした美しい王女(j~)が描写され、最後に、曲の冒頭でも聴かれるファンファーレのモチーフを伴った輝かしい終結部で幕を閉じます。
この吹奏楽編曲は、2003年4月に完成したもので、CD「ニュー・アレンジ・コレクション Vol.1 喜歌劇《小鳥売り》セレクション」(BOCD-7159)の収録に際し、金洪才指揮/大阪市音楽団によって初演されました。
【演奏にあたって】
上述の通り、2曲は異なる時期に編曲されたものですが管弦楽器の編成は同じです。Bassoon, Alto Clarinet の独立した声部には、他パートに代替の小音符が付されています。
打楽器は、作品の性格上、2曲で異なるパート割りがされています。各バンドの実情に応じて最適な形で演奏してください。
「3つの奇跡」の打楽器は5人での演奏を想定して楽器を割り振ってありますが、楽器の持ち替えにやや非効率的な箇所があります。6人以上で演奏が可能な場合には、より効率的になるよう楽器を割り当てなおすと良いでしょう。また、打楽器奏者が4人以下の場合は、管楽器と声部が重複している鍵盤打楽器を省略するなどして対応してください。Harpのパートは、省略可能なよう打楽器パートに代替のオプションが付されています。
(黒川圭一)