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楽曲詳細情報
- 作曲
- ガブリエル・パレス(Gabriel Pares)
- 編曲
- 建部知弘(Tomohiro Tatebe)
- 演奏時間
- 9分30秒 (約)
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- Hrn.
- Trp.最高音
- Cor.1st:G / 2nd:G / 3rd:Cis /Trp.1st:Ges / 2nd:As
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Flute 1 & 2
- Piccolo
- Oboe 1 & 2
- Bassoon 1 & 2
- E♭Clarinet
- Solo B♭Clarinet 1 & 2
- B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Cornet 1 (doub. Flugel Horn)
- Cornet 2 & 3
- Trumpet 1 & 2
- Horn 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 , 2 & 3
- Bass Trombone
- Euphonium 1 & 2
- Tuba (div)
- String Bass
- Timpani
- Percussion ※3 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crsh Cymbals
楽曲解説
作曲者のガブリエル・パレス(1860-1934)は、パリ音楽院のコルネット科に学び1等賞で卒業、作曲をレオ・ドリーブに師事した。後に、フランスが世界に誇る名門「パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団」の第4代楽長に就任。1893-1910年の在任中、吹奏楽のために約90曲の作曲と約50曲の編曲を残している。また、その他にもフランス吹奏楽の規範となる大著「吹奏楽法」を著している。彼のその手腕によりギャルドは黄金期を迎え一時代を築いた。
「リシルド」序曲は彼の作品の中でも当時から人気が高く度々再演され後の代にも引き継がれている。曲はオーソドックスな序曲の形式で書かれているが、当時の後期ロマン派の影響を色濃く反映した劇的な作品。冒頭のホルンによる主題と後に続くいくつかの主題を巧みなオーケストレーションで展開、最後は圧倒的に終幕を迎える。
《演奏上の注意》
オリジナルの編成は当時のギャルドの編成に依っていてサクソルン族を多様した大編成でオーケストラ的な色彩感を目指しているが、この編曲は現代の標準的な吹奏楽の編成で演奏出来るように改編している。
編曲に際しては、原曲の雰囲気を損なわないように配慮しているが、今日のオーケストラ作品の編曲をするような感覚での改編を試みている。オリジナル作品ではあるが、オーケストラ作品のような雰囲気を持つ序曲なので、逆のアプローチをしてみるのも一考であると思われる。特に、ソロ・パートとテュッティ・パートの扱いはオーケストラの弦と管楽器の関係と同じ扱いなのでバランスの取り方やソロに対してのテュッティの音色感や音のブレンドの対比に留意が必要である。
(建部知弘)