タンゴやアリアなど魅力的な劇中曲を純粋な器楽音楽として自由に再構成。明るく楽しい作品になっている。
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楽曲詳細情報
- 作曲
- フランツ・レハール(Franz Lehar)
- 編曲
- 鈴木英史(Eiji Suzuki)
- 演奏時間
- 8分30秒(約)
- グレード
- 3
- 主なソロパート
- Fl. / A.Sax. (solo & soli)
- Trp.最高音
- 1st / G (F) 2nd / F
- 最少演奏人数
- 26名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Flute 1
- Flute 2 (doub. Piccolo)
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 & 2
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass (opt.)
- Piano
- Percussion ※5 players~
- Timpani
- Snare Drum
- Bass Drum
- Drum Set
- 3 Tom-toms
- Crush Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tambourine
- Wind Chime
- Castanets
- 2 Ratchet (or 2 Maracas)
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
- Tubular bells
楽曲解説
ブレーンミュージックの依頼により2013年に編曲。玉川学園中学部吹奏楽部・土屋和彦氏の発案、津山市立北陵中学校吹奏楽部・稲生健氏の協力により2006年に編曲した同題編曲の小編成版です。
ハンガリー生まれのフランツ・レハール(1870-1948)は、19世紀のオペレッタ(喜歌劇)に新しい時代感覚を注いだ最大の作曲家として、現在でも多くの作品が上演されています。初期の代表作〈メリーウイドウ〉(1905)以降、当時流行していたダンスのリズムや民族的音楽を取り入れ、次々と独創的なオペレッタを発表。この〈ロシアの皇太子〉(1927)もタンゴなどを取り入れた作品です。初期の作風である “ハッピーエンド”で終わる喜劇的な作品ではなく、主人公の皇太子と恋に落ちたダンサーとの別れの結末で終わる“悲劇的”な作品になっています。
原曲の中から「ファンファーレ 」、「僕のそばにいておくれ」、「シャンパンは炎のお酒」(タンゴ)、「私を愛し求めてくれる男性にきっと巡り会える」(アリア)、「舞曲」、「もう極秘結婚はイヤ」を、自由に構成したものです。純粋に器楽音楽として編まれ、原曲はかなり自由に扱われています。 明るく楽しく演奏することが肝心です。このアレンジでは悲劇的な部分を感じさせない構成になっています。特に場面転換の表情の変化を上手に感じましょう。
(鈴木英史)