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楽曲詳細情報
- 作曲
- エメリッヒ・カールマン(Emmerich Kalman)
- 編曲
- 鈴木英史(Eiji Suzuki)
- 演奏時間
- 7分30秒(約)
- グレード
- 3.5
- 主なソロパート
- Ob. (or B♭Cl.) / B♭Cl. / ハンド・クラップ、フット・ステップあり
- Trp.最高音
- 1st / A 2nd / D
- 最少演奏人数
- 26名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)Bass Clarinet
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 (doub. Flugelhorn)
- Trumpet 2
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Piano & Harp(opt.)
- Percussion ※5 players~
- Timpani
- 2 Snare Drum
- Bass Drum
- Tom-tom
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Triangle
- Tambourine
- Castanets
- Wood Block
- Wind Chimes
- Whip
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Marimba
- Tubular Bells
楽曲解説
ハンガリー生まれの作曲家エムリッヒ・カールマン(1882-1953)は、ブタペストのフランツ・リスト音楽アカデミーでハンス・ケスラーに師事。卒業後オペレッタ『愉快な騎兵』(1908)が好評を博す。
3幕の構成による喜歌劇『チャルダッシュの女王』は、1915年11月17日ウィーンのヨハン・シュトラウス劇場で初演される。以後カールマンは、『伯爵夫人マリツァ』『サーカスの女王』などでオペレッタ作曲家として成功し、『メリー・ウィドウ』で有名なフランツ・レハールと共に20世紀初頭の“ウィンナ・オペレッタ銀の時代”の指導的な作曲家として活躍する。
喜歌劇(オペレッタ)は、18世紀ごろから演じられた大衆的・娯楽的要素の強い歌劇で、この作品が生まれた20世紀初頭には、更にショー的でドラムセットを用いるような軽音楽的な要素も含まれている。また、上演に際しては、演出家により楽曲の加筆や変更などごく普通のこととなっていたようである。
鈴木英史氏によるこの編曲は、東京・玉川学園中学部、土屋和彦氏の発案、岡山・明誠学院高等学校、稲生健氏の協力により2008-09年に完成、2009年度全日本吹奏楽コンクールの自由曲として初演された。
「序曲~俺たちみんな罪人さ~女なんか~終曲(結婚行進曲)~好きになるのはよくあるが~幸福は遠くまで追ってはダメ」を、原曲に極めて忠実に編曲しながら、全体は自由な発想で巧みに構成されている。(小編成版は、ブレーン・ミュージックより委嘱)
編曲者は演奏上の注意を次の様に述べている。
『急-緩-急の3部構成。アクセントやタンギングが多い快速部は音色発音に注意して下さい。短い音にも響きが有るようなイメージで。中間部は旋律だけで歌うのではなく、伴奏を正確なアンサンブルで響きを作り、その上に旋律を乗せると“響き自体”が歌ってくれます。2拍目のホルンも旋律と絡む拍として認識して下さい。歌の曲だからと言って、テンポを揺らす事やアゴーギグだけにとらわれると、自然な持続が失われます。吹奏楽として“響きの歌”の視点をくれぐれも忘れずに。』