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♪詳細情報♪
編曲:鈴木英史(Eiji Suzuki)
演奏時間:12分00秒(約)
楽曲構成:
Ⅰ:苦力(クーリー)の勝利の踊り Heroic Coolie Dance (4:00)
Ⅲ:中国人の踊り Dance of Chinese (2:00)
Ⅴ:ワルツ Valse (2:30)
Ⅵ:ロシア水兵の踊り Russian Sailor's Dance (3:50)
グレード:4
調性:原調 I(B:) Ⅲ(B:) Ⅴ(D:) Ⅵ(a:)
主なソロパート: Flute
Trp.最高音:1st:High B♭/ 2nd:G / 3rd:F
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
3rd Flute (doub. Piccolo)
1st & 2nd Oboes
1st & 2nd Bassoons
Clarinet in E♭ (opt.)
1st Clarinet in B♭ (div.)
2nd Clarinet in B♭ (div.)
3rd Clarinet in B♭ (div.)
Alto Clarinet in E♭ (opt.)
Bass Clarinet in B♭
Soprano Saxophone (opt.)
1st & 2nd Alto Saxophones
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
3rd Trumpet in B♭ (opt.)
1st & 2nd Horns in F
3rd & 4th Horns in F
1st & 2nd Trombones
Bass Trombone (opt.)
Euphonium (div.)
Tuba (div.)
String Bass (div.)
Harp
Percussion
Bass Drum
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Triangle
Tambourine
Tam-tam
Chinese Gong (C♭ / F)
Xylophone
Vibraphone
Marimba (opt.)
♪楽曲解説♪
ロシアの「バレエ音楽」は、チャイコフスキーの名作が生まれた後、ロシア革命後、音楽も政治思想に合致した作品を要求されるようになっていきます。その流れに沿って作られたのが、1927年にモスクワで初演された「赤いけしの花」です。1948年にジダーノフ批判を受けて、1949年に台本含めて改訂されました。初演時の題名は「赤いけし」、改訂時には「赤い花」となり、邦題名の「赤いけしの花」はこの双方から取られたもの。
1920年代の中国の港が舞台。強制労働に苦しむ中国人労働者(苦力)のもとにソ連の船が着く。ダンサーとして酒場で働く中国人少女は、船長に恋心を抱き、赤いけしの花を送るが、反動勢力との抗争で、船長の身代わりになって死んでしまう。愛と自由のしるしである、赤いけしが次の世代に託され、中国人労働者が次第に連帯に目覚めていくというストーリー。苦力は半音階、中国人少女は5音音階、水兵は革命歌「インターナショナル」など登場人物によって音楽のスタイルがはっきり異なる書法のため、人気も高く、グリエールの代表作となった。
「赤いけしの花」組曲は、1949年の改訂版を元に6曲から構成され、その中から、4曲を抜粋したものがこの編曲です。編曲にあたっては、全音出版のスコアの他、手書きスコアとパート譜、浄書パート譜を参考にしました。各版ともリズム、アーティキュレーション 、強弱等はじめ、かなり記譜があいまいで、しかも多くの相違がありましたので、編曲時に統一を持たせるように揃えています。大編成で書かれていますが、声部は多くないため、小編成でも演奏は十分可能です。打楽器は原曲が8名を要求しているため、全てを記譜しましたが、重複され音量パートとして書かれた部分は、カットしての演奏も可能です。調性は全て原曲のままで移調はしておりません。
(鈴木英史)