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楽曲詳細情報
- 作曲
- ウンベルト・ジョルダーノ(Umberto Giordano)
- 編曲
- 宍倉 晃(Koh Shishikura)
- 演奏時間
- 13分00秒 (約)
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- B♭Cl. / S.Sax. / Hrn. / Trb. (soli :off stage) / Harp
- Trp.最高音
- 1st:high H / 2nd:F / 3rd:E
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- 1st Flute
- 2nd Flute (div.)
- 1st & 2nd Oboes
- Bassoon (div.)
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭ (div.)
- 2nd Clarinet in B♭ (div.)
- 3rd Clarinet in B♭ (div.)
- Bass Clarinet
- Soprano Saxophone
- 1st Alto Saxophone
- 2nd Alto Saxophone (div.)
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- 1st & 2nd Trumpets
- 3rd Trumpet (div.)
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st & 2nd Trombones
- 3rd Trombone
- Trombone (Off Stage) (div.)
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp
- Female Chorus (opt.)
- Timpani
- 1st Percussion
- Bass Drum
- Wind Chime
- Triangle
- 2 Snare Drum
- (Medium & Low pitch)
- Chimes
- 2nd Percussion
- Triangle
- Castanet
- Vibraphone
- Glockenspiel
- Anvil
- Sleigh Bell
- Carriage Bell
- Tambourine
- 3rd Percussion
- Glockenspiel
- Marimba
- Xylophone
- Vibraphone
- Chimes
- 4th Percussion
- Suspended Cymbal
- Thailand manjira
- Crash Cymbal
- Tam-tam
楽曲解説
イタリアの作曲家ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948)は、イタリア・ロマンティック歌劇最後の大作曲家。彼の代表作である「アンドレア・シェニエ」は1895年頃に作られた全4幕の歌劇です。作曲者のジョルダーノはそれまで良い台本に恵まれず、プッチーニとの共作によって数々の名作を世に送り出した脚本家のL.イルリカと共にこの「アンドレア・シェニエ」を手掛け、大成功を収める事となりました。
18世紀のフランス革命を背景に実在した詩人アンドレア・シェニエの運命を描いたこの作品は、「カヴァレリア・ルスティカーナ」(マスカーニ)「道化師」(レオンカヴァッロ)と並ぶヴェリズモ・オペラの代表作です。
崩壊寸前の貴族社会を描いた第1幕、フランス革命後の第2幕、反逆罪に問われたシェニエの生きざまを辿る第3、4幕。この編曲版では全曲の中での劇的かつ華麗で、そして美しい場面を抜粋しています。
冒頭は美しいハープの独奏で始まり、コワニー伯爵夫人の大邸宅で繰り広げられているパーティーでの華やかな音楽で幕を開けます。後にクラリネット、ホルン、ハープを中心とした流麗な場面になり(練習番号2)、幻想的な女声合唱による「さようなら 羊飼いの少女」へ繋がっていきます(練習番号3)。
練習番号7からは第1幕と第2幕の華やかな音楽を合体させており、色彩感と躍動感の溢れる場面となっています。カスタネットやアンヴィル、Carriage bellと記された鐘の音が印象的です。そして悲劇の運命を表すような和音が現れ(練習番号17)、舞台裏からトロンボーン2重奏によるフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が聴こえてきます(練習番号18)。
そして革命後の市民の喜びを表す讃歌が歌われ(練習番号19)、処刑を目前に迎えたシェニエとマッダレーナの愛の2重唱によって幕を閉じます(練習番号23)。有り余る才能を秘めていたジョルダーノの出世作をお楽しみください。
(宍倉 晃)