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楽曲詳細情報
- 作曲
- ジョージ・ガーシュイン(George Gershwin)
- 編曲
- 福田洋介(Yosuke Fukuda)
- 演奏時間
- 11分00秒(約)
- グレード
- 5
- 調性
- 原調(冒頭B:)
- 主なソロパート
- B♭Cl. / A.Sax. / B.Sax. / Trp. / Trb. / Tuba
- Trp.最高音
- 1st:High B♭ / 2nd:A / 3rd:D
- 編成
- 吹奏楽 ※ピアノ独奏なし
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe
- Bassoon
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 , 2 & 3
- Horn 1 , 2 & 3
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium
- Tuba
- String Bass
- Timpani
- Percussion ※4 players~
- Snare Drum
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Gong
- Triangle
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Xylophone
- Marimba
楽器編成
楽曲解説
1920年当時のアメリカン・ポピュラーバンドの雄・ポール・ホワイトマン。1924年にニューヨークのエオリアンホールで開かれた「新しい音楽の試み」と題されたコンサートに向け、ガーシュウインは「ラプソディ・イン・ブルー」を作曲し、そこで初演されました。
初演の時には、ガーシュウイン自身のピアノと、小編成のジャズバンドでつづるラプソディとして上演。編成は木管3(Sax., Cl., Ob., Bsn.の持ち替え、いわゆる「マルチリード」)、 Trp. 2, Trb. 2, Hr. 2, Tuba, Banjo, Celesta, Pf(ソロとは別), Perc., Violin 8。そして初演直後、F.グロフェによりピアノ&シンフォニーオーケストラの編成に書き直され、これがいま我々が最も多く耳にしているバージョンです。
この曲が出現したことにより、ヨーロッパのクラシック音楽と、アメリカのジャズが適切に「衝突」して、音楽の新しいストリームが出来上がったとも言われ、全世界のポピュラーシーンの音楽の礎なのだとの論もあるくらい、音楽史上でもシンボリックな作品です。
こういった経緯・成り立ちを考えると、拙編のピアノ独奏なし・吹奏楽バージョンの存在意義には疑問が発生するかもしれませんが、ガーシュウインの音世界をよく多くの方々と体験できるのならば、この版もありではないかと思います。
1924年・ジャズバンド版も参考にしたオーケストレーション、またピアノ・ソロの部分をサキソフォン・カルテットに書き換えています。これは至難なカルテットなので、状況に応じてカットしても良いでしょう。[H]の部分はVer.A(スローバージョン-中間部ピアノソロのイメージ)とVer.B(オケバージョン)の両方を用意しています。どちらかをご選択ください。
テンポの変化やフレージング、またはサウンド感まで、派手でもステディな内容でも許容されるくらい、おおらかに自由なアプローチが求められ、真にラプソディックかつポップな名作です。楽しい演奏を期待します!
(福田洋介)
※ピアノ独奏なし・吹奏楽バージョンです。
すぎなみ彩楽ウィンドシンフォニー委嘱